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オトコのコト 医師・小堀善友ブログ

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アメリカ人に某ヒット製品!?を見せてみた

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 私が留学している米イリノイ大学シカゴ校では、毎週金曜日朝7時よりリサーチミーティングがあります。郊外に住んでいるので、朝5時過ぎに家を出ないと間に合わないので、大変です。

 

 リサーチミーティングとは何をするところかというと、毎週、自分たちの実験結果や、成果、または疑問点などを発表して意見をぶつけ合うのです。そこには私のような泌尿器科医だけではなく、工学部の教授や、デザインの専門家、経済MBA保持者、工学部の学生、医学部の学生やレジデントなどが集まります。自分のテーマの研究結果について説明しなければならないのです。私は英語がとても苦手なので、毎週しっかりと準備をして、大汗をかきながらプレゼンしています。

 

 私は精子の研究をしているのですが、リサーチミーティングで日本の射精障害の実情を説明しなくてはならなくなりました。そこで、私が日本で射精障害の治療に用いていた、ある製品を持って行きました。

 主に男性のマスターベーションの補助に使われる道具です。世界で累計約4000万本が販売されているのだというヒット製品だそうです。

 

 実は、日本とアメリカの射精障害の状況は大きく異なります。

 アメリカの射精障害患者さんの多くは「早漏」です。実にアメリカ人男性の3分の1は早漏なのです(と私のボスが言っていた)。

 そのため、早漏のための薬が多数出ており、新薬も出ています。マーケットも巨大であり、そのことにアメリカ食品医薬品局(日本の厚生労働省にあたる政府機関)も頭を痛めているのだとか。ただし、日本ではその薬が売られていないのが現状です。

 

 その理由は、日本の射精障害の多くは、アメリカとは逆の「遅漏」なのです。私が治療を担当していた時、遅漏の原因の半分は心因性、そして残りの半分は間違ったマスターベーションを幼少期よりしていたために、セックスで射精できなくなってしまったという人たちでした。私は、そのような遅漏の患者さんたちの射精のリハビリテーションとして、この製品を使って正しいマスターベーション方法を教えていました。日本の性機能学会でも同様の発表があり、一定の効果がある方法であると考えています。

 

 さて、ミーティングの話に戻ります。

 私のイメージだったのですが……

 アメリカ人って、下ネタとかは嫌いなのかと思っていたのです。特に、ミーティングには女性も数人いるし、あんまりマスターベーションの話なんてしない方がいいのかな、と考えていました。最初は、ビクビクしていたかもしれません。しかし、あんまり回りくどい説明はできないので、以下のように伝えました。

 「This is a device for male masturbation.(これは男性向けのマスターベーション・グッズです。)」

 ボスが聞き返してきます。

 「What?」

アメリカ人に某ヒット製品!?を見せてみた

 もう一度はっきりと、

 「マスターベーション・デバイス・フォー・メン」

 そうしたところ、15人ほどいたミーティング会場は大受けでした。

 あれ、意外とアメリカ人も下ネタ好きじゃないか。それから、ミーティングはとても盛り上がりました。下ネタは万国共通語のようでした。

 ボスの評価としては、「Today’s morning conference was the greatest meeting ever.」との評価をいただきました(アメリカ人は褒めるのがとても上手なのでお世辞だと思います)。こんなんだったら、もっと早く、さっさとこの話をしておけばよかったと後悔しました。

 

 何人かの興味のあるアメリカ人(中にはイスラエル人や女性もいました)にこの製品を配っておきました。彼らも“日本文化”の新しい側面に触れた?に違いありません。

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オトコのコト_小堀善友顔120px20150821

小堀善友 (こぼり よしとも)

泌尿器科医 埼玉県生まれ

2001年金沢大学医学部卒、09年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科勤務。14年9月から米国イリノイ大学シカゴ校に招請研究員として留学。専門分野は男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症。詳しくはこちら
主な著書は『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)。詳細はこちら

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2件 のコメント

オモチャ?医療器具?

めざめたじいさん

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下ネタに仲間が増えて

埼玉のシニア

下ネタというと、これは万国共通のようで、だからと言って硬い話の中ではなかなか難しいけれど、、、。 サークル活動のようなやわらかい空気の中では、仲...

下ネタというと、これは万国共通のようで、だからと言って硬い話の中ではなかなか難しいけれど、、、。

サークル活動のようなやわらかい空気の中では、仲間作りに一番手っ取り早く、私の経験の中ではこれに反応しない人は同じカテゴリーの人ではないと 区分 したほうがよいようだ。

営業だったので人の選択眼は確かだ。あまり硬い人間とは付き合わない。人生100年だからと、勝手に決めているし、もう78だから硬い人間とは笑い顔でごまかし、付き合いは最小限である。

下ネタから生まれる人間関係は、どんなときにも必要と、かといってそればかりの人も困るけれど、人間の共通の話題は下ネタしかないではないか。

しかし先生のお仕事の中で、しかも硬い話の中でその様な話は信じられません。話というよりは、道具 器具の部類が 下のためのもの だったからではないかと推察。私も使った事がありますよ。

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