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[コーヒーと健康](3)がんリスク低下に一役

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[コーヒーと健康](3)がんリスク低下に一役

 江戸時代末期に長崎のオランダ商館医として来日し、近代西洋医学を伝えたシーボルト。日本にコーヒーを飲む習慣がないのに驚き、「コーヒーは長寿のための良薬」と薦めていた。

 「シーボルトが言った通り、コーヒーががんや認知症にも効果があるという報告を聞くようになりました」。東京薬科大学名誉教授の「コーヒー博士」、岡希太郎さんによると、効果が最も顕著なのは肝臓がん。コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、毎日飲む人の肝がんの発症率は約半分だ。次いで、 口腔こうくう 咽頭がん、子宮体がん、前立腺がんなどで、コーヒー飲用が発症リスクを下げている。

 「がんの要因は生活習慣。でも、コーヒー成分のクロロゲン酸(ポリフェノール)が遺伝子劣化による発がんを抑制したり、カフェインなどが細胞を掃除したりして、発がんリスクを軽減している。各成分の相乗効果で健康に役立っています」

 アルツハイマー型認知症も、1日3~5杯のコーヒー常飲者の発症リスクが、飲まない人より最大で62%まで低下するという論文が出てきた。「現時点では夢のような話。でも、アメリカではコーヒーが予防に役立つと主張する研究者もいる。軽度認知障害と診断された人でも、1日数杯のコーヒーで、認知症発症までの期間を延ばせると考えているからです」と岡さん。

 コーヒーの病気予防効果は、男性より女性に強く表れる。女性ホルモンがコーヒー成分の分解を防いでいるからだ。

 「ドリップ式で有効成分を十分に取り出すには、濃いめに作ること。冬ならお湯で薄め、夏には氷を入れて、好みの味にできます」(斉藤勝久)

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