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Q 子どもが病気…親に支援は?

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二つの仕組み 普及低迷

 

Q 子どもが病気…親に支援は?

 

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高橋 勇人 県立高校2年。 祖父母と母、姉と暮らす。社会科は苦手。

 Q 今朝、隣のおばさんに会ったら、子どもが熱を出したんだって。「保育所に預けられない」って困っていたよ。

 A 小さな子どもは急に体調を崩すから大変だね。保育所は、集団感染したら困るので、一定以上の熱があると預からない場合が多い。そんな時は「子の看護休暇」制度を利用できるよ。

 Q どんな制度なの?

 A 小学校入学前の子どもが病気やケガをした時、看病のために取得できる休暇で、育児・介護休業法で定められている。予防接種や健康診断のためでもいいんだ。子どもが1人なら年度内に5日まで、2人以上なら10日まで休むことができる。

 Q 誰でも休めるの?

 A 勤続6か月未満など一部の人は取得できない場合もあるが、会社などに雇われて働く人は原則、休む権利がある。事業主は、「妻が専業主婦だから」などの理由で拒むことはできないよ。でも、厚生労働省の調査では、就学前の子どもを持つ従業員がいる事業所のうち、実際に取得した人がいるのは2割に過ぎないんだ。

 Q そんなに少ないの!

 A 半数近くの事業所が、就業規則などで看護休暇の規定を明記していない。だから、従業員が制度の存在を知らなかったり、申請しづらい雰囲気があったりするのかもしれない。また、事業所の6割が、看護休暇を無給扱いとしているので、看護休暇ではなく有給休暇を取る人もいるだろうね。

 Q 会社を休めない時は?

 A 「病児保育」という仕組みもあるよ。体調を崩した乳幼児と小学生を、看護師や保育士が専用のスペースで預かってくれる。市町村が行う事業で、保育所や認定こども園、病院などが運営しているよ。

 Q どうやって利用するの?

 A 医師の診察を受け、当日の朝までに各施設に申し込めばいい。料金は施設によるが、平均で1日2000円程度だ。でも、幼稚園と保育所が全国に3万5000か所以上あるのに、病児保育は約1800か所しかない。風邪などが流行する冬場は利用が集中し、預けたくても預けられないこともあるんだ。

 Q それは困るね。病児保育の施設を増やせないの?

 A 難しいんだ。利用者数は日々変わり、年間利用率は約30%と少ない。でも、病気の子どもを預かるには手厚い態勢が必要なため人件費がかかり、全国病児保育協議会の2012年の調査では「赤字」と答えた事業所が7割超だ。これに対し、国は13年度に52万人だった利用者を、20年度に150万人に増やす目標を掲げ、新年度から施設整備の助成制度を新設する。病児保育も、看護休暇も、必要な人が利用できる環境を整えていくことが大切だね。(小沼聖実)

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