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レスリング金メダリスト 小原日登美さん

一病息災

[レスリング金メダリスト 小原日登美さん]運動性無月経(1)過酷な減量との闘い

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[レスリング金メダリスト 小原日登美さん]運動性無月経(1)過酷な減量との闘い

 引退と復帰を繰り返し、31歳で五輪の金メダルをつかんだ。レスリングは過酷な減量との闘い。57キロの体重を48キロ級まで落とし、体脂肪率が1桁台になった影響で月経は止まっていた。

 栄光のロンドン五輪から2年2か月。2014年10月、3672グラムの男の子を出産した。母になることは、金メダルと同じぐらい大切な目標だった。自然妊娠は難しい状態だったが、治療をして命を授かった。「体重が戻れば、自然に月経も戻ると思っていたけれど、簡単にはいきませんでした」

 「体重」に翻弄された選手生活だった。世界選手権を6度制した51キロ級がベストだったが、五輪にその階級はなかった。48キロ級にすると妹の真喜子さん(30)と競うことになる。悩んだ末、55キロ級を選んだが、吉田沙保里選手(33)に勝てず、アテネ、北京と代表を逃した。

 一線を退いた後、五輪挑戦を断念した妹から「私の代わりに目指して」と48キロ級を託され、09年末、勝負のマットに戻った。ともに自衛隊に所属し、結婚を決めていた康司さん(34)も後押ししてくれた。

 挑戦はロンドンまでの2年と決めていた。体重40キロ台は未知の領域。生理も止まるだろう。「将来、子供を産めるのか」と心配にもなった。「でも五輪にはどうしても出たい。先のことは終わってから考えよう」。不妊治療も念頭においた上での、覚悟の復帰だった。

  レスリング金メダリスト  ()(ばら)   日登美(ひとみ) さん(35)

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