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ボンジュール!パリからの健康便り

医療・健康・介護のコラム

大麻、子どもたちのパーティーで半数が経験?

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 日本に比べると、フランスの子どもたちが薬物に出会う機会ははるかに多い。大抵の子供たちは何かしらの機会に大麻と出会う。

 親公認の10歳代半ばの子どもたちのパーティーで、こっそりと持ち込んだ大麻を興味本位で吸ってみる、なんていうことは半数ぐらいが経験しているという。

 大麻の樹脂を固めたハッシシというものもあって、こちらも同様に誰でも簡単に手に入る。街でたばこを吸うふりをして、大麻やハッシシを吸っている人もいる。学生のころ、カルチェラタンでフランス人の友人と歩いていて見たことがあるが、たばことは違う、不思議な香りがほのかに漂ってきた。彼女も、パーティーで友人に勧められた経験があると話していた。

 フランスでは、大麻やハッシシは厳しく禁じられているが、1990年代に横行し、以降も減っていない。若年層に限れば、大麻吸引は急激に増えている。素人が家のベランダや畑で栽培して販売することもある。学生相手の売人 (たち) が学校周辺で売買をしており、案外簡単に入手できるようである。

 薬物依存になる未成年者も多く、家族が家庭医に相談に行くこともある。こうした場合、必要に応じてカウンセリングや精神科、薬物専門医などを紹介してくれる。私の家の近くの家庭医の待合室にも「あなたのお子さんは大丈夫?薬物依存症かも?という場合はご相談を」というポスターが貼られている。

 数年前、他のヨーロッパの国と同様に大麻を合法化しようという動きや法律を緩めようとする動きもあったが、若年層の売買や常用、違法な栽培などが増え続けていることから実現していない。今でも、適量の大麻ならうつや不眠に効果があるとして法律改正を求める声もあるが、難しそうだ。

 大麻の栽培は簡単で、素人が家のベランダなどで栽培していると見つかりにくく、摘発がなかなか進まないのが現実だ。厚生省は大麻の危険をテレビや新聞を通じて訴えているが、あまり効果は出ていないようだ。

■今週の一句

待ち人や 来るも来ないも 春の雨

大麻、子どもたちのパーティーで半数が経験?
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古田深雪(ふるた みゆき)

1992年渡仏。
1997年より医療通訳として病院勤務。

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5件 のコメント

日本は異常

たかし

たしかに大麻の合法化には賛否両論ありますが、日本人の大麻恐怖症は異常だと思います。ありもしない「幻聴、幻覚」などを信じ、まるで覚醒剤のように捉え...

たしかに大麻の合法化には賛否両論ありますが、日本人の大麻恐怖症は異常だと思います。ありもしない「幻聴、幻覚」などを信じ、まるで覚醒剤のように捉えている人が多い。違法のままでいいから、政府は国民に真実を伝え、刑罰も軽くすべきだと思います。

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イギリスでも

セントパンクラス

イギリスでも長年に渡って大麻の合法化が議論されています。煙草より害が少なく医療用にも使用できるというのがその理由ですが、フランス同様実現には至っ...

イギリスでも長年に渡って大麻の合法化が議論されています。煙草より害が少なく医療用にも使用できるというのがその理由ですが、フランス同様実現には至っておりません。次により強い麻薬に進んでしまう、長年常用すると精神に異常をきたす、といった理由からです。
しかし手に入れるのは簡単なようで、道を歩きながら吸っている人もいます。うちのフラットの隣りに住むお兄さんもよく吸っていて窓を閉めていても匂ってきます。大麻は英語ではmarijuanaの他にdope、pot、weedとも呼ばれるのですが、weedには草という意味もあり、うちの息子は「草がくさい~っ」と日本語でシャレを言って勉強を中断しなければならないことが度々でした。
息子の同級生たち数人は、Aレベル・大学入学資格試験を終えるいなやユーロスターに乗ってアムステルダムへ大麻お試し旅行へ出掛けたそうです。御存知の通りオランダでは大麻が合法なゆえ、卒業旅行にアムスへ。何だか微笑ましく思いました、笑。

ロンドンでも家一軒丸ごとを大麻栽培の工場にし、摘発される例がたまにあります。大麻栽培には光や温度の管理が欠かせないため、家中を暖房で暖め続けなければならず、温度センサーを装備したヘリコプターで上空から探知し、周囲と比べて異常に温度の高い家があれば踏み込むのだそうです。そこまでやるのですね・・・。

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ボンジュール

子供たちの半数が経験して、そのまま使い続ける人と、そうではない人との差は、何でしょうか? 私は渡仏後、友人の集まりに顔を出すと必ず大麻が登場した...

子供たちの半数が経験して、そのまま使い続ける人と、そうではない人との差は、何でしょうか?

私は渡仏後、友人の集まりに顔を出すと必ず大麻が登場した時期があって、本当に悩まされてきた問題です。愛好家からすれば「体にいい」とか「自然のもの」「大麻がダメだというのは陰謀だ」などと好き勝手な主張をくり広げるわけですが、吸引する方々にはそれなりの雰囲気というか、思考の偏りがあって、現実逃避やストレス解消などの独自の傾向があるような気がしてなりません。

知人では教育関係者や医療関係者なども愛好している人たちがいて、結局、吸う方々とは疎遠になってしまうのです。

フランスに限らず、欧州は同様身近だと思うのですが、みなさん、どう対処されていますか? それも個人の自由なのでしょうか?

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