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パーキンソン病iPSバンク設立へ…順大・慶大が新手法

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 順天堂大と慶応大は19日、パーキンソン病患者の血液から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を効率良く神経系の細胞に変化させる手法を新たに開発したと発表した。この手法を使い、来年度から患者3000人分を目標に、世界に例のない、大規模なパーキンソン病iPS細胞バンクを作り、治療薬の開発や発症のメカニズムの解明に活用したいとしている。

 パーキンソン病は脳の神経細胞が減って、手足が震え、徐々に体が自由に動かなくなるなどの症状が出る。根本的な治療法はない。

 赤松和土・順天堂大特任教授(神経発生学)や岡野栄之・慶大教授(生理学)らは、人の血液からiPS細胞を作り、個々の細胞に分離して培養することで、神経系の細胞に変わる割合を従来の2~3割からほぼ全てに高めたという。これまでは主に患者の皮膚からiPS細胞を作製していたが、血液から効率良く作れることで患者の身体への負担が軽くできるようになった。

 この手法で、今後、患者の協力を得て血液を採取し、iPS細胞を作製、バンクに備蓄する。備蓄した細胞を使い、異変が起きる仕組みの解明や治療薬候補の探索に取り組む計画だ。

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