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ボンジュール!パリからの健康便り

コラム

手洗い習慣がないフランス 感染性胃腸炎が流行

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 今年も感染性胃腸炎、通称「ガストロ」が 流行はや りだした。細菌性のものもあるが、主にノロウイルスなどウイルスが原因のものが多く、学校や職場などで、あっという間に感染する。

 感染源には、生ガキなどもあるし、感染者の 吐瀉物としゃぶつ や便などの 飛沫ひまつ からも、たやすく感染する。潜伏期間は1~3日くらいで、発熱、 嘔吐おうと 、頭痛、腹痛などの症状がある。抗ウイルス剤はないので、症状が治まるまで脱水症状に気をつけながらの対処療法となる。

 家族の誰かが感染すると、家族全体に広がりやすい。予防には、手洗いやうがいが鉄則で、バスルームの使用順は感染している人を最後にする。症状が治まっても、便からのウイルスの排出は1週間から2週間ほど続くこともあるため、使用するタオルを別にするなどの注意も必要だ。

 職場のカンチーヌ(食堂)などでも感染することもあるので、気をつけなければならない。ガストロが流行りだしたら、私はカンチーヌでは食事をしないことにしている。フランスには手洗い習慣がないので、いくら手洗いが勧奨されていても安全とは言えないからだ。外食も控えるようにしている。手洗いやうがいなどについては、ふだん以上に注意して行う。

 それでも感染することはある。大概は48時間くらいで症状は治まる。水分補給と休養を心がけ、他の人に感染しないように気をつけることが大切だ。

 日本で冬場にノロウイルスの感染が増えるのと同様、フランスでもガストロは定期的にわーっと広まる。学校や保育園、老人ホームなどでは、一人が感染すると、すぐに施設全体に広がってしまう。子供や高齢者は脱水症状を起こしやすいので、充分注意しなければならない。水に加え、塩分や糖分など摂取するようにと厚生労働省は呼びかけている。また、公共交通機関を利用した後、食事や調理の準備前、子供の世話をする前、トイレの前後など、あらゆる場面での手洗いを奨励している。

 目に見えないウイルス、誰が感染しているかもわからない。この時期、生ガキを口にする機会が多いが、鮮度には関係なく、ウイルスを持ったカキに当たってしまえば感染してしまうというので、運というしかない。

 先週から急激に流行りだしたガストロ。感染しないように注意したい。

■今週の一句

願うかな 今年二つの フェーブ当て

手洗い習慣がないフランス 感染性胃腸炎が流行
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ボンジュール!パリからの健康便り_古田深雪_顔120px

古田深雪(ふるた みゆき)

1992年渡仏。
1997年より医療通訳として病院勤務。

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1件 のコメント

イギリスでも

セントパンクラス

イギリスではtummy bug(お腹のウィルス)と呼ばれ、保育所や学校でよく流行します。下痢や嘔吐後は48時間たつまで登園・登校させないようにと...

イギリスではtummy bug(お腹のウィルス)と呼ばれ、保育所や学校でよく流行します。下痢や嘔吐後は48時間たつまで登園・登校させないようにと言われていますし、治療法もないので病院に連れて来ないようにとも言われています。子供がどこかからもらってきたウィルスが家族全員に伝染し、仰る通り一家総倒れというのも珍しくありません。うちも子供たちが小さかった頃はそんなことが何度かありましたね。症状が治まっても完全に快復するまで一週間はかかり、しんどいのを我慢してよろよろと仕事に行かねばならないあのつらさ・・・少しはやせられるとはいえ、かかりたくないです。

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