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スポーツ吹矢(下) 集中力高め的射る
「スポーツ
両足を肩幅の広さに開き、発泡ポリエチレン製の的(直径24センチ)に対して斜め(45度)に立つ。1・2メートルの筒に20センチの矢を入れ、軽く鼻から息を3秒程度吸いながら、筒を両手で水平から頭上に持ち上げる。そこから太ももの位置まで下げながら、口から息を細く長く吐く。再び息を吸い、筒を口にくわえて腹から息を一気に吐き出して矢を放つ。
日本スポーツ吹矢協会の高木由美子広報部長は「腹式呼吸の効果を最大限引き出し、集中力が高まります」と説明する。
大会では1ラウンド(3分間)に矢を5本放ち、射た的の合計得点で競う。参加者の意欲をかき立てるのは昇級昇段制度。協会は5級から六段までの11段階で技能認定制度を設けている。
週に2回、「大阪ひらかた東支部」で練習する大阪府枚方市の西野信吾さん(73)は「本気で取り組むうち、1年半で二段を取得できた。試験の重圧に打ちかち、今年は三段を取りたい」と目標を掲げる。
精神面が不安定なら思うように当たらない。大阪府スポーツ吹矢協会長で、同支部長の小中宏之さん(66)は「気楽に始められ、やればやるほど、その奥深さに魅了されます」と入門を呼びかけている。問い合わせは日本スポーツ吹矢協会(03・3543・1071)。
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