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健康トレンド

介護・シニア

スポーツ吹矢(上) 楽しく腹式呼吸

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的を射る姿勢を確認する会員たち

的を射る姿勢を確認する会員たち

 5~10メートル離れたウレタン製の的に、ビニール製の矢を吹き飛ばして当てる「スポーツ吹矢ふきや」。腹式呼吸によって自律神経の改善や内臓脂肪の燃焼を促し、集中力も養うことが出来る。体力に自信がなくても手軽に始められ、今では愛好者が全国に約4万6000人。昨年の和歌山国体ではデモンストレーションスポーツとして実施された。

 腹式呼吸を楽しく続ける方法を探していた関東在住の気功の愛好家が、吹き矢の収集家に出会って、健康法として思いついた。98年4月に「日本スポーツ吹矢協会」(東京)が設立され、ルールや段級位制度などを明文化して普及し始めた。

 大阪府協会長で、大阪ひらかた東支部長の小中宏之さん(66)=写真=は▽呼吸を意識することで心が落ち着き、血行も促進される▽吹く動作で腹筋が鍛えられ、姿勢の改善にもつながる▽矢が的に当たるとストレス解消につながる▽的を狙うことで脳を刺激し、集中力アップに役立つ――などの効果を挙げる。

 小中さんは全国でも数少ない上級公認指導員の資格を持っており、週に数回、同支部などで実演もしている。子宮がんの手術後、競技を始めた大阪府枚方市の井上絹江さん(64)は「腹式呼吸で体の不調も改善された。無理なく続けられ、生活にも張りが出ている」と喜んでいる。

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