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溶連菌患者が過去最多…咽頭炎、壊死など劇症も

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 A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)などが原因の咽頭炎と、手足の 壊死えし や意識障害を起こし死に至る恐れもある劇症型の患者数が昨年、いずれも過去最多だったことが国立感染症研究所のまとめでわかった。

 咽頭炎の患者数は今年に入り過去10年で最多で推移しており、感染研は注意を呼びかけている。

 まとめでは、昨年1年間に全国約3000か所の小児科から報告された咽頭炎の患者数は、40万1240人で集計を始めた1999年以来最多。全医療機関から報告される劇症型も431人で過去最多だった。

 咽頭炎は、患者のせきやくしゃみなどによって菌に感染し、発症する。突然の発熱と咽頭痛などが起こる。菌が出す毒素に免疫がない人は全身に発疹が現れるしょう紅熱を引き起こす。学齢期の子どもが多い。

 劇症型は、発熱と手足の痛み、腫れから数十時間で多臓器不全などに陥ることもある。筋膜などの組織が壊死する事例もあり、「人食いバクテリア」とも呼ばれる。患者は50歳代以上の中高年に多い。持病がなくても重症化し、致死率は30%に上る。感染と発症の仕組みはわかっていない。治療は咽頭炎、劇症型ともに抗菌薬を使用する。

 咽頭炎は、今年も増加傾向で、先月25~31日の小児科1か所当たりの患者数は3・36人と過去10年の同期比で最多。劇症型は先月末までの患者数は44人となっている。

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