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失業、倒産などで路上生活

Q ホームレス

 

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 坂本 知佳 県立高校2年。共働きの両親と暮らす。数学が得意。

 

   先週金曜日の夜、駅前の地下通路で寝ている人を見かけたの。古新聞を布団代わりにしているようだったけど……。

   おそらく「ホームレス」じゃないかな。住む家のない路上生活者だ。2002年に制定された「ホームレス自立支援法」で、「公園や河川敷、道路、駅舎などで生活する人」と定義されている。

   たくさんいるの?

   この法律に基づき、毎年、全国すべての自治体で調査を行っている。厚生労働省の集計によると、15年1月時点で計6541人。東京や大阪などの大都市に集中している。場所別では公園24・2%、河川敷30・9%、道路18・3%、駅舎4・8%など。ほとんど男性だ。市区町村の職員らが公園などを巡回し、実際に目で見て、1人ずつ数えている。

   へぇー、しっかり調べているのね。

   でも、「もっとたくさんいるのでは」との批判もある。調査は主に日中に行われるため、仕事などで寝場所を離れる人を数え切れていないという指摘だ。

   どうやって生活しているの?

   国が12年に自治体を通じて計1326人のホームレスに聞き取り調査をした結果、約6割が収入のある仕事をしていた。平均月収は3・6万円。空き缶拾いや建設現場の日雇いなどで稼ぎ、食費などに充てている。平均年齢は59・3歳だった。

   どうしてホームレスになるの?

   様々なケースが考えられ、一概には言えないけど、やはり仕事の問題が大きく影響している。倒産や失業、病気やけがなどで思うように働けなくなり、低収入に陥ってしまう人が多いようだ。これと前後して、家族との関係が悪くなったり、会社や地域とのつながりを失ったり、様々な要因が絡み合い、住居が不安定になっていく。社会全体の支え合いの仕組みからも遠ざかり、路上生活の危機にさらされるんだ。

   助けてあげなくちゃ。

   国や自治体が、一時的な宿泊場所の用意や、就職に向けた支援などを進めている。民間団体による炊き出しや生活相談なども活発に行われている。雇用環境の改善もあり、ホームレスの数は、全自治体調査が開始された03年の2万5296人から大幅に減少している。

   いい方向に向かっているのね。

   ただ、新しい問題も起こっているんだ。若者の就職難や非正規労働者の増加を背景に、インターネットカフェなどで寝泊まりする「ネットカフェ難民」が社会問題化し、「隠れホームレス」とも指摘されている。社会全体で対応していく必要があるね。(小林直貴)

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