よりぬきクック・ブック
健康・ダイエット・エクササイズ
小さなガトーショコラ
食べきりサイズの小さなお菓子で適量を
たとえばカカオポリフェノールには強い抗酸化作用があり、老化や動脈硬化の原因とされる活性酸素を打ち消します。 今年ももうすぐバレンタインデー。チョコレートの原料・カカオに含まれる機能性成分には、優れた健康効果があります。
また、苦み成分のテオブロミンは、大脳を刺激して、集中力や記憶力、思考力を高めるといわれています。
さらに、チョコレートを多く摂取する人は、そうでない人に比べて心血管疾患の発症のリスクが約30%少ないなど、生活習慣病予防への貢献を期待する報告もあります。
豊かな機能性成分を含むチョコレート。とはいえ、薬のように扱うのは行き過ぎです。お菓子は適量をおいしく味わいましょう。板チョコ1枚で作れて、カロリーもほどほど、食べきれるサイズの小さなガトーショコラなど、いかがでしょうか。
[ 作り方 ]
下準備
★板チョコレートは溝に沿ってブロックに割る。
★牛乳は室温に戻す。
★卵は卵黄と卵白に分ける。卵黄は室温に戻し、卵白は冷蔵庫で冷やしておく。
★薄力粉をこし器でふるう。
(1) 生地材料を混ぜる
ボウルにチョコレートとバターを入れ、湯せんにかけて溶かします。湯せんから外し、牛乳を加えてゴムベラで混ぜ、次に卵黄を加えて混ぜます。再び湯せんにかけたまま保温しておきます。
(2) メレンゲを用意する
別のボウルに卵白を入れ、グラニュー糖を加えて、ハンドミキサーで泡立て、きめの細かいメレンゲを作ります。
(3) メレンゲを混ぜる
(1)のボウルを湯せんから外し、(2)のメレンゲの1/3量を加えて、泡立て器でぐるぐる混ぜます。薄力粉をもう一度こし器でふるいながら加え、ゴムベラでさっくりと混ぜます。これを(2)の残りのメレンゲのボウルに入れ、全体をさっくりと混ぜ合わせます。
(4) オーブンで焼く
(3)を型に等分に流し入れ、170度に予熱したオーブンで約15分焼きます。中心に竹串を刺して、どろっとした生地がついてこなければ焼き上がりです。型ごと金網にのせて冷まします。
※メレンゲは、卵白をハンドミキサーの高速から泡立て始め、量が増えてモコモコしてきたら低速で1~2分。持ち上げた時に、やわらかい角が立つまで泡立てる。
※粉類を混ぜた生地を残りのメレンゲに加えたら、ゴムベラで「の」の字を書く要領で、底から返すように、さっくりと混ぜる。泡をつぶさないように注意する。
◇ ◇ ◇
調理指導 ■ 荻田 尚子
おぎた ひさこ/菓子研究家。大学卒業後、製菓専門学校、フランス菓子店を経て、料理研究家・石原洋子氏のアシスタントを勤めたのち独立。本格的なフランス菓子の知識をベースに、家庭でも作りやすく、おいしいお菓子、おしゃれで新しいスイーツのレシピなどを発表している。『魔法のケーキ』『ハンドミキサーでふわふわスポンジとサクサクタルト』(以上、主婦と生活社)、『おしゃれ&かわいい ジャースイーツ』(河出書房新社)ほか著書多数。
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