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オトコのコト 医師・小堀善友ブログ

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インフルワクチンは6種類から選べます…どれになさいますか?

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 今年はエルニーニョ現象により、世界各地の気温が高いようですが、このところめっきりと冬らしく寒くなってきて、1月下旬には東京でも雪が降りました。

 私が住んでいる米シカゴでは、昨年度は11月でマイナス10度、1月にはマイナス20度以下となり、冗談ではなく命の危険を感じる寒さだったのですが、今年はエルニーニョのおかげで、マイナス一桁くらいの気温であり、比較的過ごしやすいです。寒いのに体が慣れると、氷点下でも「今日は暖かいなあ」なんて感じられるようになってきます。慣れとは恐ろしいものです。

 寒くなると、インフルエンザが流行します。日本国内でもインフルエンザのニュースが聞かれるようになってきました。

 私のいるシカゴのイリノイ大学病院では、なんと職員は「インフルエンザワクチンを打っていない人は病院に入ってはいけない」ことになっています。私のような患者を診察しないで研究をしているだけの人間も、ワクチンを打っていないと建物に入れないと学内メールが来たのです(とは言っても、全員確認できるわけではないと思いますが)。

 その理由は、ワクチンを打っていない人がインフルエンザにかかる可能性が高まるだけでなく、もし病院の職員がインフルエンザになった場合、病院内で免疫力が弱っている患者さんに感染が拡大してしまう可能性があるからです。

インフルワクチンは6種類から選べます…どれになさいますか?

 アメリカでは、日本よりもインフルエンザのワクチン接種を簡単に受けることができます。近所のスーパーにある薬局で、医師の診断なしに薬剤師さんが注射を打ってくれるからです。彼らも手なれたもので、おそらく医師である私が注射を打つよりも上手に(痛くなく)打ってもらいました。

 興味深いこととして、インフルエンザのワクチンはいろんなコースが選べるのです。まるで、職員食堂の定食のように。

 私の妻が Target(ターゲット) というお店(食料品から衣類、電化製品まで何でも売っているどの街にも一つはあるような大型店)に行った時、ワクチンを打とうとして店内の薬局で薬剤師さんにお願いしたところ、日本と同様の問診票(1か月以内の他のワクチンの接種とか、熱性けいれんの既往とか、最終的には接種を希望するという署名)を記載した後に、6種類のワクチンの中から選ぶように言われたとのことでした。中には、3価のもの、4価のもの、卵アレルギーがある人用など、いろいろ選べるというのです。

 我々は、アメリカのレストランに入った時、メニューに文字ばかり書いてあって何が何だかよくわからないので、「おすすめは何?」と聞くようにしているのですが、私の妻はワクチンも何が何だかわからなかったので、レストランと同様「おすすめは何?」と聞いたとのこと。結局は、一般的なワクチンを打ってもらったとのことでした。

 確かに、急に「ワクチン選んで」と言われても、よくわからないなあ、と思いました。こんなものまで選べるなんて、さすがアメリカのワクチン事情は進んでいるなあ、と思った話でした。

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小堀善友 (こぼり よしとも)

泌尿器科医 埼玉県生まれ

2001年金沢大学医学部卒、09年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科勤務。14年9月から米国イリノイ大学シカゴ校に招請研究員として留学。専門分野は男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症。詳しくはこちら
主な著書は『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)。詳細はこちら

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