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第8回 読売医療サロン「健康寿命を延ばす食生活」

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健康寿命を延ばす食生活(1)低糖質ダイエットは、ほかのダイエットよりも優位?

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 読売新聞社の医療情報サイト「ヨミドクター」は1月16日、第8回「読売医療サロン」を東京・大手町の読売新聞東京本社内で開きました。

 医師の資格を持つ読売新聞東京本社の (みなみ)(まさご) ・調査研究本部長がプレゼンターを務め、医療界で活躍する「旬の人」をゲストに招くプレミアム・イベントの今回のテーマは「健康寿命を延ばす食生活」。厚生労働省が実施する運動「スマート・ライフ・プロジェクト」と共催で、東京大学大学院医学系研究科の社会予防疫学教授・佐々木 (さとし) さんに、食べ物と健康との関係を幅広く語っていただきました。

 

ゲスト
佐々木敏さん 東京大学大学院医学系研究科 社会予防疫学教授
 1983年、京都大学大学院工学研究科修士課程中退。89年、大阪大学医学部卒業。94年、ルーベン大学大学院医学研究科博士課程修了。国立がんセンター研究所支所臨床疫学研究部室長、国立健康・栄養研究所栄養疫学プログラムリーダー、女子栄養大学大学院栄養学研究科客員教授などを経て、2007年より現職。
聞き手
南砂 読売新聞東京本社調査研究本部長
 日本医科大学医学部卒。ベルギー国立ゲント大研究員、日本医科大学助手を経て、1985年、読売新聞社入社。編集局解説部などで、医療、福祉、教育を取材。編集委員、医療情報部長、編集局総務を経て、2014年6月から現職。厚生労働省・文部科学省などの有識者会議委員を務める。

 

 

司会  今回は通常の読売医療サロンとは趣向を変えて、厚生労働省が実施する運動「スマート・ライフ・プロジェクト」との共催になります。スマート・ライフ・プロジェクト推進委員会の斎藤敏一委員長と厚生労働省の塩澤信良からのプレゼンテーションをいただき、その後、本日のテーマである「健康寿命を延ばす食生活」についてのご講演をいただきます。まず斎藤委員長、お願いします。

 

[第8回読売医療サロン「健康寿命を延ばす食生活」](1)低糖質ダイエットは、ほかのダイエットよりも優位?

斎藤敏一(スポーツ健康産業団体連合会会長、ルネサンス代表取締役会長)

 スマート・ライフ・プロジェクト推進委員長の斎藤でございます。2000年から12年間、厚労省の主導で「健康日本21」の国民運動が行われました。実際の健康作りについて目標値を作り、それに向けた啓発活動を行ったわけです。ところが、数年後にいくつかを選んで、目標に対してどの程度進んだのかを調査したら、「歩数」などは減っており、目標に近づくどころか、むしろ遠ざかっていたとの結果が出ました。

 3年前の安倍内閣発足時、アベノミクスの一環として健康寿命の延伸が掲げられました。総理を本部長とする「健康作り」「病気予防」「介護予防」の運動が始まりましたが、同時に厚労大臣を本部長とする組織が厚労省内に発足しました。スマート・ライフ・プロジェクトはその活動の一環です。

 主に「適度な運動」「適切な食生活」「たばこのない生活」「健康診断の受診」の4つに向けてアクションを起こし、健康寿命を延ばすことを目標としています。今年1月16日の段階で、民間や自治体など2793団体がこの運動に参画しています。

 3年前には「健康寿命を延ばそうアワード」を設置しました。プロジェクトが掲げるテーマに対して、優れた啓発・取り組み活動を行った自治体や団体、企業などを表彰します。昨年度は125件の応募があり、「朝食を食べない学生対策として、100円の朝食を出して学生の生活リズムの管理をする」という立命館大学父母教育後援会が最優秀賞を受けました。

 スマート・ライフ・プロジェクトはパソコンで様々なデータが検索できます。個人の参加も可能です。みなさまのいっそうのご理解をお願いします。

 <健康日本21> 2000年に厚生省(現・厚生労働省)が策定した国の総合的健康政策。「栄養・食生活」「たばこ」「糖尿病」「がん」「アルコール」などの数値目標を決め、達成に向けた啓発などを行った。2013年から第2次「健康日本21」が始まっている。

 

 

司会  続きまして、厚生労働省の塩澤信良係長に、同省が実施している「平成27年度食生活改善普及運動」についてご報告をいただきたいと思います。

 

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