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Dr.徳田の「総合診療の出番です」

からだコラム

[Dr.徳田の「総合診療の出番です」]原因不明の症状 相談継続を

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 総合診療科外来で、原因不明の症状を持つ70歳代女性を診療しました。複数の医療機関を受診し、検査を多数受けても原因不明ということで、紹介されることがあります。女性には、めまいや 倦怠けんたい 感、全身のしびれ感などの症状がありました。

 原因不明の症状を持つ患者さんは、きっと診断をしてもらえるだろうという希望を持って受診されることが多いです。しかしながら、総合診療医が診ても診断がつかないこともあります。

 実際、「医学的に原因不明の症状」という医学用語もあり、そのような症状を持つ患者さんは大勢います。また、欧米では、「原因不明疾患センター」など、原因不明の症状を専門的に診る部門のある病院もあります。

 医学が進歩して様々な病気の原因が明らかになってきていますが、医学はまだ未完成の科学です。人体の仕組みは複雑であり、未解明の病気や症状は多数あります。

 「医学的に原因不明の症状」の患者さんは、医学の進歩によって数年後に「診断」されることがありますので、かかりつけ医へ症状についての相談を継続することをお勧めします。

 また、原因が不明であったとしても、西洋医学とは異なるアプローチで治療は可能なことがあります。漢方薬や 鍼灸しんきゅう などの東洋医学や、認知行動療法などの心療内科学の治療法で効果がみられることがあります。「医学的に原因不明の症状」の患者さんの生命予後はそれほど悪くないということも示されています。

 女性の症状は原因不明でしたが、東洋医学と心療内科学の方法で症状は軽減しました。将来原因が解明される可能性についての希望を持ちながら、かかりつけ医へ定期通院されています。(徳田安春・地域医療機能推進機構顧問)

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