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神戸の病院、生体肝移植10例目も死亡…死者6人に

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 患者の死亡が相次いだ神戸国際フロンティアメディカルセンター(田中紘一理事長)で昨年10月に生体肝移植を受けた10例目の患者が今月、神戸市内の病院で死亡していたことがわかった。

 これで、同センターの生体肝移植10例のうち6人の患者が死亡したことになる。一般に生体肝移植の患者の1年生存率は80%以上だが、同センターでは大幅に下回っている。

 2014年11月に開院した同センターで、15年4月までに行った生体肝移植8例中患者4人が死亡。日本肝移植研究会が診療体制の不十分さを指摘して移植が中断されたが、同6月に独自の判断で再開して行った9例目の患者も手術終了翌日に死亡した。日本移植学会などが同センターに第三者による検証を求め、再び移植は中断された。

 10例目は、同センターが設置した外部委員からなる評価委員会が「体制が おおむ ね備えられている」と判断したとして移植再開を発表してから初の事例。ただ、評価委は、移植を再開する場合は医師の増員などによる体制改善を求めていた。10例目は、その約2週間後に行われた。

 関係者によると、10例目の患者はインドネシア人の成人男性で、移植でつないだ肝静脈の血流に問題があるなどして術後の容体が悪く、入院治療が続いていた。昨年11月下旬に同センターが診療を事実上休止してから近くの病院に転院していたが、今月22日に死亡した。

 同研究会によると、日本で13年までに生体肝移植を受けた患者の1年生存率は83・8%に上る。同センターは、10例のうち5人が移植後1か月以内に死亡、10例目の患者は4か月以内に死亡した。

 10例目の患者の転院先だった神戸市立医療センター中央市民病院は「(10例目の)患者が亡くなったことは事実だが、それ以上のことは申し上げられない」としている。

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