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医療相談室

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「膝特発性骨壊死症」と診断

 左膝の痛みと腫れが引かず、膝の水を抜き、ヒアルロン酸注射と鎮痛薬で治療しましたが、10月に大腿骨だいたいこつの先端部の「膝特発性骨壊死えし症」と診断されました。どんな病気ですか。今は少し症状が軽減しましたが、10分程度なら散歩をしてもいいですか。(67歳女性)

症状改善なければ手術

吉矢晋一 兵庫医大病院 整形外科主任教授 (兵庫県西宮市)

 膝の特発性骨壊死は、中高年の女性に多くみられます。原因はよく分かっておらず、「特発性」と呼ばれています。膝の骨壊死の始まりは、加齢に伴う関節のクッション作用の低下と、骨が弱くなることで起こる小さな骨折ではないか、と考えられています。

 症状は、特に明白な原因がなく急に生じる膝の痛みと腫れです。膝の内側に多く起きます。最初はレントゲンでの変化は見られないため、この時期の検査では「変形性膝関節症の始まり」と言われることも多いです。1~2か月すると、関節に接するところで楕円楕円や円形に黒く抜けた部分が現れるなど、レントゲンで変化が見えてきて、骨壊死の診断がつきます。

 早期では、安静にすること、関節内ヒアルロン酸注射、鎮痛薬、膝サポーターや靴の底敷きなどの装具、筋力訓練などを合わせた治療が行われます。変形性膝関節症と同じ治療です。こうした治療で良くなっていく人と、治療しても変形が進み、痛みが取れずに手術になる人に分かれます。

 相談者は、症状が軽減しているようですので、このまま少しずつ治っていくことが期待されます。痛んだり腫れたりしない範囲であれば、歩いても大丈夫です。また注射や薬も、間隔をあけたり休止したりしてもいいと思います。ただし、治ってくるのに数か月間以上かかりますので、当分は受診を続けることをお勧めします。

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