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[医療ルネサンス盛岡フォーラム「ストレスに負けないコツ」](3)対談

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高橋佳代子さん 岩手県生まれ。テレビ岩手にアナウンサーとして入社し、1980年からフリー。日本テレビ系の「ズームイン!! 朝!」や「おもいっきりテレビ」を担当した。

 吉田 高橋さんはテレビの生番組にも出演されていますが、どうやってストレスを解消していますか。

 高橋 スタッフの人などが常に一緒にいてくれて、支えてくれていることが大きいですね。最近は、畑を借りて野菜作りを楽しんでいます。土や空気、野菜が私のストレスを吸い取ってくれているのかと思うほどです。

 鈴木 高橋さんのように、自然と周りがサポートしてくれていて、本人もそれを感謝している。理想的なストレス解消のパターンですね。人間には、ストレスに「気づく人」と「気づかない人」の二通りあります。対処がしにくいのは、ストレスに気づいていない人です。その場合、心身症だと分かっても、患者に「ストレスのせいですね」と言ったら、「こんなに体のことで困っているのに」と怒って、病院に来なくなってしまう。診察では、患者さんとの信頼関係づくりから始めるようにしています。

 越川 ストレスを敵にしないことが大事だと思います。ストレスが全然ないと、人はストレスをつくってしまう。だから、ストレスとうまく付き合うコツを持つことが重要です。ストレスを感じ、きちんと対処することは自分の成長に役立つ。そんな風に視点を変えてみることもお勧めします。

 吉田 専門医からみて、よいストレス解消法はありますか。

 鈴木 「筋弛緩(しかん)法」というエクササイズがあります。筋肉を緩めてリラックスさせるために、一度わざと緊張させた後に脱力するんです。まず、両肩をすくめるように上げ、腕を曲げてこぶしを握り、ぎゅっと力を入れる。この時、肩と首の間に指が入らないくらい、しっかりと肩をすくめる。肩から胸を狭めるように力を入れ、緊張を意識し5~8秒数える=イラスト左=。その後、両肩と両腕をおろして、だらんと力を抜く=同右=。このとき、力が入っている時と、脱力している時の感覚の違いや、気持ちをしっかり味わうことが大切です。首に病気があったり痛めたりしている人は、医師と相談してから行ってください。

 吉田 マインドフルネスは、企業の研修でも注目されているようです。どのような科学的根拠で取り入れられているのですか。

 越川 集中力や人に対する共感性、コミュニケーションなどと関係する脳の部位に良い影響があるというデータもあります。不安やストレスに対する反応でもよい結果が報告されています。元々は原始仏教の瞑想法からきていますが、宗教的なものを一切排除し、どれだけ私たちの精神的な健康に役立つかという実証研究を積み重ねてきました。心のトレーニングと捉えていただければいいでしょう。

コーディネーターを務めた吉田医療部長

 吉田 向いていない人もいるのでしょうか。

 越川 例えば、体が硬い方でも柔軟体操を少しずつ続ければ、以前よりも柔らかくなります。まずは体験してみることをお勧めします。ただ、瞑想全般で、統合失調症の人は妄想に入っていきやすいので向いていないとも言われます。薬を飲んでいる人などは主治医に相談してください。

 吉田 マインドフルネスを日常的に続ける場合のコツを教えてください。

 越川 例えば朝起きたとき、最初の一呼吸をマインドフルネスの瞬間にする。自分の鼻を通して空気が入り、その温度を感じ、肺に入って、また体から出て行く感覚をじっくり味わいます。マインドフルネスな呼吸によって、朝起きてからの自分がどう違うかを、ぜひ体験してみてください。

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