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宋美玄のママライフ実況中継

医療・健康・介護のコラム

子育て4年目の通信簿

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第2子誕生という大きな出来事

ベビーラップで初の銀ブラです

 早いもので今年も暮れようとしています。元旦で娘は4歳になりますので、子育てを始めてちょうど4年がつことになります。

 昨年の今頃は、1年後に家族が増えていることを想像していませんでした。今年一年の一番大きな出来事は第2子の妊娠出産でした。前回の妊娠同様、悪阻つわりと妊娠糖尿病以外は問題なく、出産もスムーズだったのですが、何よりしんどいと感じたのは、妊娠しながらの子育てです。

 昨年書いた「子育て3年目の通信簿」を見るとイヤイヤ期が落ち着いてきたとありますが、3歳の一年も結構ヤダヤダが強かった印象です。もしかすると私の妊娠による赤ちゃん返りの一環かもしれませんし、特別、我が強い子なのかもしれません。それだけでなく娘は非常にアクティブで、黙々と遊んでいる時もありますが、目を離さないように追いかけるのが大変なタイプの子供です。

 1回目の妊娠は、体調が変化するとはいえマイペースで好きなものを食べることができましたが、今回は座りたい時に座ることもできず、腰が痛いのに床に座って遊ばなければいけなかったり、朝に調子が悪くてもお弁当を作らないわけにはいかなかったり、と前回の妊娠生活にはないつらさがありました。産後1か月が経ち、体調が妊娠前に近いほど回復してきましたが、とにかく今回の妊娠中は体力の衰えを感じたので、妊娠は今回で終わりだと強く感じました。子育てしながらの妊娠がしんどいから3人目を産まない人が多いのでは、と思いましたが、そんな簡単なものではないんでしょうね、きっと。

保育園から幼稚園へ 娘の成長を実感

 もう一つの大きな変化は、娘が保育園から幼稚園に移ったことでした。娘が通っている幼稚園は最大午後6時までの預かり保育もあり、共働きで通わせている方もいますが、専業主婦家庭が多く、とても新鮮です。妊娠して仕事をセーブしたこともあり、娘と過ごす時間が増え、夏休みには「ママといるの飽きた」と言われるまでになりました。これはこれで貴重な経験でした。

 また、娘は自宅では食べたり着替えたりするのを家族に手伝わせたり、行儀が悪かったりしますが、きちんとすべき場所ではちゃんとできることも分かり、成長を感じました。弟が誕生し、可愛かわいいと思う反面、大人の注意が弟にも向いてつまらないと思っているようで、なかなか扱いづらい部分もありますが、これも大きくなるための試練だと思っています。

 11月に生まれた息子は、穏やかでよく眠る子です。昼間は娘が遊ぶ声などがうるさすぎて寝つきづらいこともあるようですが、何をしても泣きまないというようなことはなく、比較的のんびりした産後を過ごしています。息子も成長過程で手を焼かせることも出てくると思いますが、今のところ赤ちゃんをエンジョイしている感じです。慣れというものは人に余裕を与えますね。2人目を育てて、ようやく1人目にいろいろ思い悩んだもとが取れた気がします。

 そんなわけで今年は変化の多い一年でした。来年は1人の育児でてんやわんやになると思いますので、いろいろと不安もあります。またこちらのブログに様子を書かせていただきますね。本年もこちらのブログを読んでいただいてありがとうございました。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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宋 美玄(そん・みひょん)

産婦人科医、医学博士。

1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)など。詳しくはこちら

このブログが本になりました。「内診台から覗いた高齢出産の真実」(中央公論新社、税別740円)。

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