文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ホントはどうなの?健康食品・サプリメント

国立健康・栄養研究所

健康・ダイエット

[コンドロイチン]まずは医薬品を、健康食品は品質に注意 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 今回は「コンドロイチン」について解説します。

コンドロイチンとは

 膝の痛みの原因の一つとして、膝関節の軟骨がすり減っているためにクッションとしての作用が低下していることがあげられます。コンドロイチンはムコ多糖類の一種で、軟骨の成分として知られており、コンドロイチンを補うことで膝の関節痛を和らげる効果があるとうたわれ、グルコサミンとともに人気の健康食品素材になっています。実は、コンドロイチンは日本でも医薬品成分としても使われていることから、品質のしっかりした製品を適切に利用すれば、効果が得られるかもしれません。医薬品においては、コンドロイチンの一日服用量として180~900 mgとされています。そのため、健康食品においてもこの量が一つの目安となりますので、含有量をきちんと確認しましょう。

 健康食品では、コンドロイチンは「サメ軟骨抽出物」として利用されることが多く、実際の製品にも「サメ軟骨末(コンドロイチン含有) ○mg」と表示された製品が多く見受けられます。しかしながら、サメ軟骨末にどのぐらいコンドロイチンが含まれているのかはわかりません。そのため、サメ軟骨末の量ではなく、コンドロイチンの量としてどれぐらい入っているかを確認しましょう。その際に、コンドロイチンの含有量が少なければ当然、効果が得られにくいのですが、多すぎても過剰摂取による健康被害を起こす可能性もありますので、医薬品の服用量の範囲を超えないように気を付けましょう。

品質の確かなものを適切に

 健康食品では様々な製品が出回っており、その品質も様々です。少し前のデータですが、(独)国民生活センターがコンドロイチンを含む製品についてその含有量を調べたところ、表示された量が入っていなかった製品がありました。また、錠剤・カプセル状の製品は、摂取した時にきちんとおなかや腸のなかでその形が崩れないと、含まれている成分が吸収されません。それを確認するための崩壊試験を行ったところ、健康食品では崩壊されない(摂取した場合に分解・吸収されない)製品もありました。このように、健康食品においては粗悪品も存在していますので、その品質を確認することが重要です。製品を選ぶ際には、前回紹介したGMPマークを目印にしましょう。

 また、効果に過剰な期待をしないようにしましょう。医薬品においても1か月間使用して症状が改善しない場合には、服用を中止するように注意書きがなされています。コンドロイチンは医薬品でも「第3類」に分類されていることから、劇的に効果が得られるわけではなく、また、症状が既に進行している場合には、あまり効果は期待できません。症状が悪化してかなり痛みが出ている場合は、健康食品を利用するのではなく、医療機関を受診して適切な処置をすることをお勧めします。

コンドロイチンの安全性

 コンドロイチンは、適切に用いればおそらく安全だと思われますが、副作用として、上腹部痛、吐き気、下痢、便秘、まぶたの腫れ、下肢の浮腫、脱毛、期外収縮が報告されています。また、コンドロイチンは高齢者での利用が多く、医薬品を服用している人も多いと思われます。現時点における医薬品との相互作用に関しては、抗凝固薬 (ワルファリンやヘパリンなど) 、抗血小板薬 (クロピドグレルなど) 、非ステロイド系炎症薬 (アスピリンやイブプロフェンなど) など、脳や肺、消化管などの出血を高める恐れがあるお薬と併用した場合に、出血のリスクが高くなる可能性が報告されていますので、これらの薬との併用はしないように注意してください。

 また、お薬との相互作用に関しては分かっていないことが多いため、基本的には併用しないこと、併用する場合には医師・薬剤師に相談した上で利用するようにしましょう。

 コンドロイチンの安全性・有効性に関する科学的根拠は以下のサイトを参照してみてください。

 ⇒国立健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報サイト

 (国立健康・栄養研究所 千葉 剛)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ホントはどうなの?健康食品・サプリメントの一覧を見る

最新記事