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いきいき快適生活

介護・シニア

複数の薬、飲み忘れ注意…薬剤師と相談 1包にまとめる 「合剤」に変更

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女性の自宅で「お薬カレンダー」に薬を入れる雑賀さん。服用後の空き袋を元の位置に入れてもらい、飲み忘れがないか確認する(千葉市内で)

 複数の持病があると、服用する薬の種類や数が増え、「飲み忘れ」が起こりがちだ。薬剤師の力を借りるなどして、適切に管理するようにしたい。

 今月初旬、千葉市内の一人暮らしの女性(89)の自宅を、「メディスンショップ蘇我薬局」の管理薬剤師、雑賀匡史さいがまさしさんが訪れた。介護保険の「居宅療養管理指導」で、月2回、薬を届けると同時に体調などを確認している。

 訪問のきっかけは昨年2月、担当ケアマネジャーから「薬を管理できず、たくさん残っている人がいる」と相談を受けたことだった。女性は糖尿病や高血圧などの持病があり、当時は8錠の薬を1日5回に分けて飲むことになっていた。しかし、認知症もあってきちんと飲めず、約300錠も残っていた。

 雑賀さんは主治医に、1日3回、食前に飲むことになっていた糖尿病の薬を、朝食後の1回で済むタイプにしてほしいと相談。その上で、他の薬も忘れず飲めるよう1包にまとめた。

 さらに、「お薬カレンダー」のポケットに薬を入れて管理し、毎朝、ホームヘルパーに飲ませてもらうようにした。女性は血糖値や血圧が安定したという。お薬カレンダーは市販もされている。

 多種類の薬を服用している高齢者は多い。厚生労働省の「社会医療診療行為別調査」(2014年)によると、院外処方を受けた75歳以上の人が1回の診療で処方される薬は平均4・76種類で、26%の人に7種類以上の薬が出されていた。

 薬が増えれば飲み残しも多くなりがち。雑賀さんによると、不要と思われる薬を整理したり、2種類の薬が一つになった「合剤」に変更したり、1回に飲む薬を1包にまとめたりするなどの改善策があるという。

 雑賀さんのように訪問指導をしてくれる薬剤師がいる薬局は、厚生労働省のホームページ内にある「薬局機能情報提供制度」で検索すると、都道府県ごとに探せる。また、地元の薬剤師会などでリストを作っている場合もある。

 飲み忘れでたまった薬は適切に整理したい。在宅訪問に取り組む薬剤師で作る「全国薬剤師・在宅療養支援連絡会」会長の大沢光司さんは、薬をもらった薬局に相談するよう勧める。

 継続して飲んでいる薬が残っていれば、その分だけ減らして薬を出すよう、薬剤師が医師に提案してくれる。薬の期限切れ防止にもなり、余分な薬代を節約できる。通院先が複数にわたる場合、効果が同じ薬が重複して出されていないかも点検できる。

 大沢さんは「気軽に相談できる薬剤師を探しておきましょう。薬を飲むのが大変な時や、飲むと体調が悪いなど不安を感じたりした時にも安心です」と話す。

 薬の飲み残しを減らす方法 
・飲む薬の数や服用回数が多い場合、「合剤」などにできないか薬剤師や医師に相談・薬が何種類もある場合、薬局に頼んで1回に飲む薬を1包にまとめてもらう・「お薬カレンダー」で誰でも分かるように管理する・飲み残しの薬がたくさんあるなら、受け取った薬局に持参し、同じ薬の処方を減らしてもらう (雑賀さん、大沢さんの話を基に作成)
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