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【なっ解く】家計簿アプリ…自動で集計 分析機能も
スマートフォンで家計簿をつけられる「家計簿アプリ」を利用する人が増えている。手軽に入力でき、いつでも確認できるのが特徴だ。新年から家計の見直しに活用してみてはいかがだろう。
家計簿は家計の見直しの強い味方だ。だが、ファイナンシャルプランナーの平野泰嗣さんは、「紙の家計簿は自宅で一定期間の収入と支出をまとめてつける場合が多く、作業が大変だ」と指摘する。
「その点、スマホの家計簿アプリなら移動時など空いた時間でいつでもどこでもつけられ、継続しやすい」と勧める。通勤時や昼休み、寝る前など、つける時間を決めておくと習慣化しやすいという。
家計簿アプリは基本的に無料で利用できる。アンドロイドとiPhoneの両方に対応しているのが大半だ。大きく分けて、生活費などの日々の現金支出をつける「支出管理型」と、日々の支出に加え、金融機関と連携して銀行口座のお金の出入りやカードの引き落としが自動で記録される「資産管理型」がある=表=。
ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんは、「銀行口座なども一括管理したいなら、資産管理型がいい。生活費だけなら、支出管理中心のもので十分」と話す。
記入する際は、支出の金額を手入力するか、スマホのカメラ機能でレシートを撮影して自動入力する。食費など費目は自分で選んで分類することが多い。
レシートのカメラ撮影は手軽そうに思えるが、「レシートを広げ、撮影し、入力された金額などを確認するというふうに、意外に手間がかかる」と山崎さん。しかも、レシートの読み取り精度は完璧ではなく、誤入力があれば、自分で修正する必要がある。「慣れてくると手入力が早かったりします」
入力されたデータは費目ごとに自動で集計されグラフ化されるなど、分析機能があり、支出を把握しやすい。
家計見直しにつなげるには、データのチェックが必要だ。多くのアプリは、費目を追加設定できる。この機能を使い、支出が多いと感じる費目を設定して分類を工夫するのがお薦めだ。
例えば外食代を見直したいなら、食費の費目に入れず、外食代の費目を新たに作る。「あとは、前月の支出を把握して翌月の予算を決め、見直したい費目の支出状況を週1回確認すればいい。1週当たりの予算内に収まっていれば、家計管理は順調といえる」と山崎さんは助言する。
なお、アプリは利用する際、会員登録が必要な場合が多い。さらに、金融機関と連携して口座も管理できるアプリでは、口座のお金の出入りを記録するためにパスワードとIDの登録も必要だ。パスワードは適正に管理し、定期的に変更しよう。
家計簿アプリを使う際のポイント |
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・空いた時間を利用してこまめに入力する・自分の支出傾向に合わせて分類する費目を設定する・無料が基本だが、データのバックアップなど機能によっては有料のこともある・金融機関と連携するアプリを使用する場合は、パスワードやIDをしっかり管理する (平野さん、山崎さんの話をもとに作成) |
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