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腸内細菌を知ろう

元気なう

(2)長寿に多いビフィズス菌

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 腸内細菌は、年齢と共に増減している。無菌状態の胎内で育った赤ちゃんは、産道を通過する時にその周辺にいる細菌を飲み込む。それが生後初めての腸内細菌として増殖していく。

 母乳やミルクを飲み始めると、善玉菌の代表のビフィズス菌が圧倒的に優勢となる。離乳期を境に日和見菌も入ってきて、腸内細菌の構成は変化していく。

 一般的に、安定した状態は成年期まで続く。ところが、60歳を過ぎた頃からビフィズス菌が急激に減少、反対にウェルシュ菌などの悪玉菌が大幅に増加し、腸内環境は悪化してくる。

 「若いうちからビフィズス菌を増やすなどして腸内環境を整えておけば、老年期になっても加齢による変化を最小限に食い止めることは可能です」。理化学研究所特別招聘しょうへい研究員の辨野べんの義己さんはこう強調する。

 ビフィズス菌が極端に少なく、悪玉菌が優勢な腸内環境の若年層が増えている。「要因は食生活を含む生活習慣」と辨野さん。

 「悪玉菌は高脂肪・高たんぱくの食事をエサにしている。欧米化した肉の多い、脂っこい食事を続け、不規則な生活で運動不足だったりすると、“腸年齢”の高年齢化が進んでしまう。私も肉は大好きですが、『肉を食べるなら、その3倍の野菜も食べる』ことにして、バランスを取っています」

 辨野さんは長寿村のお年寄りの腸内細菌を調べた。都会の高齢者と比べるとビフィズス菌がはるかに多く、悪玉菌は半分ほどだった。「伝統的な日本食のスタイルを守り、坂道を上り下りするなど毎日、足腰を鍛え、適度な運動もしているからでしょう」

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