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ボンジュール!パリからの健康便り

コラム

大気汚染に悩むパリ…電気自動車しか走らせない?

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 国連気候変動枠組み条約の第21回締約国会議 (COP21)が開催中のパリ。同時多発テロ以来、3色国旗の色に彩られていたエッフェル塔が森林色に彩られた。エッフェル塔の電力は再生可能エネルギーが使われており、会期中は環境保護のための寄付を募っている。エッフェル塔には毎日、地球温暖化や環境保護のメッセージが流されている。

 このブログでも何回か書いたが、私たちにとってとても身近で実際に影響があるのは、やはり大気汚染だと思う。光化学スモッグでエッフェル塔の最上部がかすんで見えなくなったこともある。朝、家を出たときに目がチカチカして、くしゃみが出て困ることもある。

 私はもともと花粉症であり、春先は花粉対策に苦労していたのだが、パリに来て、日本よりも花粉が飛んでいないのか、しばらくはアレルギー症状が治まっていた。しかし、ここ数年は花粉症というより、大気汚染によるアレルギーがひどくなっている。春先だけでなく、一年中、目がかゆくなったり、くしゃみが出たりするようになってしまった。フランスも花粉症が増えているが、こういった公害によるアレルギーや喘息ぜんそくも増えている。

 パリのイダルゴ市長は、排ガスを減らすため、車のナンバーを偶数と奇数で分けて走行許可を出したり、メトロを無料にして自動車通勤を減らすようにしむけたりと対策を立てた。一時的には効果があるが、継続した効果はみられないようだ。数年後にはパリ市内には電気自動車しか走らせないようにすることも検討しているようなので、その効果を期待しよう。

 温暖化による気温の上昇なのか、フランスでもほぼ毎年カニキュール(猛暑)が発生しており、高齢者が脱水症状で亡くなっている。10年くらい前までは夏に寝苦しく、クーラーが欲しいなんて、考えもしなかった。でもここ数年は、ほんの数日でも日本のクーラーが懐かしくなる。

 日本人の私たちは暑い夏に慣れているせいか、暑さをしのぐ工夫を考える。テラスに水を打つだけでも涼しくなるような気がするし、体温より低い温度のお風呂につかれば少しは楽になる。これからは、ひとりひとりが自分にできるエコな生活を心がけることが大切だと思う。みんながほんの少し気を配るだけで、大きな変化が期待できるかもしれない。

■今週の一句

万物に 優しきパリの 聖樹かな

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ボンジュール!パリからの健康便り_古田深雪_顔120px

古田深雪(ふるた みゆき)

1992年渡仏。
1997年より医療通訳として病院勤務。

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