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動物との触れ合いで喘息予防!? 生後1年以内でリスク低下

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スウェーデン研究

 約10%の子供がかかっているという小児喘息ぜんそく。ペットはその原因の一つに挙げられているが、いち早く動物と触れ合うことで喘息になる危険性が減る可能性が示された。スウェーデン・ウプサラ大学医学部疫学のトーベ・ファル准教授らは、約65万人の子供のデータを解析した結果、生後1年以内に動物と接触すると小児喘息になる危険性が下がったと、11月2日発行の米国医師会小児科専門誌「JAMA Pediatrics」(電子版)に報告。喘息リスクが10~50%下がっていたという。

家畜との触れ合いで効果大

 小児喘息はここ10年で2倍に増えたといわれているが、受動喫煙などとともに要因に挙げられているのが犬や猫、ハムスター、小鳥などのペットだ。毛や羽、フケなどがアレルゲン(アレルギーの原因)とされている。その一方で、生まれて間もなくに動物と触れ合うことで、喘息の危険性が下がるとする研究報告も増えてきている。

 ファル准教授らは今回、2001~10年にスウェーデンで生まれた子供101万1,051人について、犬や農場の登録データと、喘息の診断や薬の処方に関する登録データを基に、生まれて1年以内に動物と接触することと喘息との関連を調べた。なお、データを分析できたのは、就学前の37万6,638人(犬と接触あり5万3,460人、家畜と接触あり1,729人)と、小学生27万6,298人(それぞれ2万2,629人、958人)。

 分析の結果、生まれて1年以内に犬と接触した場合、未就学児の3歳未満では喘息との関連が認められなかったが、3歳以上のグループで喘息になる危険性が10%低下、小学生では13%減っていた。

 生まれて1年以内に家畜と接触した場合は未就学児で31%、小学生で52%と、喘息になるリスクがさらに大きく低下した。

 ファル准教授らは「今回の研究は、生まれて1年以内に犬や家畜に触れた6歳児の喘息リスク低下について、エビデンス(根拠)を提供するもの。いつから動物と触れ合わせるかを、家族らが判断する材料になるかもしれない」と結論付けている。

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