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IgG4関連疾患(1)顔に腫れ 内臓にも炎症

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治療前の池田さん。まぶたが腫れている

 札幌市南区の主婦、池田満里さん(65)が異変に気付いたのは今から10年前のことだ。両目のまぶたが腫れてきて、「腫れぼったいな」と思っていた。特に左目がひどく、ついに視野が狭くなり、瞳を動かせば見えていた範囲が、頭を動かさないと見えなくなった。近くの眼科を受診したが、原因は花粉症や寝不足のせいなどと言われ、処方された目薬も効果はなかった。

 1年ほどたつと今度は鼻が詰まり、においを感じなくなった。受診した耳鼻科では蓄のう症を疑われたが、はっきりせず別の耳鼻科に通うように。しばらくすると顎の下に左右二つのこぶができてきた。2009年4月、札幌医大病院を受診した。

治療後には腫れがひいた

 主治医で同大消化器・免疫・リウマチ内科講師の山本元久さんは顎の下の左側のこぶを摘出して細胞を調べ、「IgG4関連疾患」を疑った。唾液を作る唾液腺、涙を作る涙腺、肝臓、膵臓(すいぞう)など体の様々な組織・臓器に炎症が起きて腫れる病気だ。

 血液中のIgG4と呼ばれる免疫たんぱくの値が高くなるのが特徴で、免疫機能の異常が原因とされるが、はっきりしたことはわかっていない。日本の研究者が提唱した病気で、患者数は中高年を中心に1万~2万人いるとされる。今年7月、国の指定難病となった。

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