文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療相談室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

20歳娘の抗てんかん薬変更

 20歳の娘は7年前、「若年性ミオクロニーてんかん」と診断され、デパケンR錠(バルプロ酸、400ミリ・グラム)の服薬で安定しています。成人し、主治医から胎児奇形の起こらない薬への変更を勧められました。別の薬でつらい副作用を経験しており、変更は不安です。(60歳女性)

胎児奇形率 種類や服用量で差

渡辺雅子 新宿神経クリニック院長(東京都新宿区)

 若年性ミオクロニーてんかん(JME)は、「特発性全般てんかん」に分類され、その中では最も頻度が高いものです。20代はまだ治癒に至る途中で、質問者のように薬の選択に悩む人が多いです。

 健康な妊婦からも約3%の確率で奇形の赤ちゃんが生まれるとされますが、抗てんかん薬の服用は奇形発生率を高めます。

 服用中の薬は、発作を止める効果が高く、広く治療薬に選択されています。ゆっくり血中濃度が上がるタイプで、奇形に影響する代謝物ができにくいようになっています。ただ、バルプロ酸は他の抗てんかん薬よりも奇形の発生率が高いのも事実です。

 主治医の先生が今後を見越し、変更を提案されたことも理解できます。一方で、抗てんかん薬による奇形の発生は服用量にも大きく影響されます。1日400ミリ・グラムならば他の薬と比べて奇形の発生率に大差はないと考えられます。従って、現時点では、薬を継続しても問題ありません。

 妊娠中に葉酸を摂取すると奇形の発生頻度が低くなるとされています。結婚前提の交際相手がいる女性には、結婚していなくても、妊娠前から1日400マイクロ・グラムの葉酸服用を勧めます。国立成育医療研究センター(東京)の「妊娠と薬情報センター」など、服用中の薬剤が妊娠に与える影響について相談窓口を設けている医療機関もあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療相談室 新着回答

一覧へ

相談を投稿する

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。

  • 相談と回答は紙面に掲載されることもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。

直接相談する

24時間電話医療相談サービス

相談するには

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。読売新聞ご購読者で読者会員登録をされた方が、有料(プラス)登録すると、電話による医療相談が24時間365日ご利用いただけます(相談料・通話料は無料)。

読売新聞読者会員の有料登録は、月額200円(税抜き)です。

一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。