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ボンジュール!パリからの健康便り

コラム

「接触民族」のフランス人…キスや抱擁、初対面でもOK?

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 国によって、あいさつの仕方は様々だ。フランスでは、握手、抱擁、頬にキス、そして手の甲にキスなども。日本ではお辞儀が一般的だろう。相手の体に触れる、ということはない。それがましてや初対面だったら、お辞儀も非常に丁寧になる。相手と良い距離感をもってあいさつを交わしている。

 フランスでは、熱く抱擁して頬にキスをするのが当たり前か、というとそうでもない。やはり初対面の人とは、抱擁して頬にキスをしたりはしない。まずは握手が一般的だと思う。しばらくして親しくなるまでは、握手を交わすだけのこともある。もちろん仕事では握手のみ、である。同僚や上司などとも、親しくなれば頬にキスを交わすこともある。「接触民族」のフランス人も、実は相当親しくならなければ極端な接触はしない。

 日本は、お辞儀などでほとんど相手の体にふれることはないが、満員電車などでは思いっきり、知らない人の体にくっつくことになる。平気であるわけではないと思うが、フランスではあり得ないのではないかと思う。たとえば、知らない子供の頭をなでる、なんていうのもタブーだ。日本だと、可愛かわいいという感じで子供の頭をなでることがあるが、フランスでは滅多にしない。

 新聞で、フィンランド、フランス、イタリア、ロシア、イギリスの5か国を対象にした、知らない人に体を触れられることをどこまで受け入れられるかという調査の結果を読んだ。知らない人から接触されるのを拒むのはイタリアがもっとも多く、意外と寛容なのはフィンランドであるという結果が出た。また、女性より男性の方が知らない人からの接触が苦手なようだ。

 イタリア人が、知らない人からの接触が苦手、というのは自分の勝手なイメージから少し意外であったが、思い出してみれば、イタリア人の友人たちは意外とシャイで、打ち解けるまでに時間がかかる。それでも一度打ち解けたら、本当の家族のように大切にしてくれる。フランスはその中間くらいであり、パートナーが一番で、次が親、兄弟など、そして親しい友人がスキンシップ可能な順である。スキンシップの重要さも説いているが、得てして知らない人との接触は苦手なようである。

■今週の一句

壊したく ても壊せない 枯葉踏む

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ボンジュール!パリからの健康便り_古田深雪_顔120px

古田深雪(ふるた みゆき)

1992年渡仏。
1997年より医療通訳として病院勤務。

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1件 のコメント

挨拶のキス

セントパンクラス

イギリス在住です。先日こちらの新聞にも「フランスでは(頬に)キス3回だけれどイギリスでは・・・?」といった記事が載っておりました。実はイギリス人...

イギリス在住です。
先日こちらの新聞にも「フランスでは(頬に)キス3回だけれどイギリスでは・・・?」といった記事が載っておりました。実はイギリス人も回数については悩んでいるらしく、フランスと他の国ではまた違うと聞きました。アラブ人は男同士でも何度もキスを交わすようですね。
若かった頃、スペイン人やイタリア人の友人たちに挨拶の際にキスをされる度、日本人の私は戸惑ったものでした。では二十数年後の今は慣れたのかというと全くそうではなく、初対面の人にされることはまずありませんが(握手をするのが普通です)義理の母などにされるとやはりembarrassedです。ちなみに主人を見ていると義母にはしますが義父にはしていません。
昨年も教会の神父さんにクリスマスプレゼントを差し上げた時、腕を引き寄せられて頬にキスされそうになりましたが「私は日本人です・・」と言って思わず後ずさりしてしまいました。後で何という失礼なことをしてしまったのかと後悔しました、次からは受けて立ちます(笑)。
なお、子供の頭をなでるのは宗教によってはタブーだそうです、キリスト教ではOKらしいですが。

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