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ギタリスト IMAJOさん

一病息災

[ギタリスト IMAJOさん]ジストニア(3)手術、発症以前の腕取り戻す

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伊藤紘二撮影

 テレビの音楽番組で、右手の動きが単純なアニメソング「タッチ」が弾けなかった。「僕にはギターを弾くこと以外、出来る仕事がない。手術を受けないでギターをやめるくらいなら、怖くても手術を受けるべきだ、と思ったんです」

 サイキックラバーはこの年、スーパー戦隊シリーズ「侍戦隊シンケンジャー」主題歌を担当しており、多忙を極めていたが、スケジュールを調整して大学病院を受診。2009年11月に手術を受けた。「もちろんリスクはある。怖くて、手術前夜は死んだおやじに手を合わせました。音楽以外の目に見えないものは、信じていなかったのに」

 手術は、焼くべき脳の神経の米粒大ほどの部位を正確に把握するため、頭部への局所麻酔で行う。脳に針を刺して微弱な電波を流し、ギターを弾きながら、手の症状を確認していく。「手術台の上で30分くらいギターを弾いていたかな。先生が『ここ、どうですか』と言った瞬間に、バネがとれたように、右手が自由に動いた。すごい感覚でした」

 その夜は、頭痛と発熱で眠れず、2日間は起きあがれなかったが、順調に回復して、手術から5日で退院。その3日後には、傷痕も生々しいまま、音楽番組の収録に臨んだ。

 弦にふれると、力を入れなくても右手はなめらかに動いた。発症以前の腕を取り戻した瞬間だった。

 

 ギタリスト IMAJO(いまじょう)さん(38)

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