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胃もたれ解消

元気なう

(3)ゆとり持ち規則正しく

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 「胃の不調を治すには、規則正しい生活が大事」。医学博士・管理栄養士の本多京子さんは強調する。

 消化などの胃の機能は、自分の意思とは関係なく自律神経でコントロールされている。自律神経は活動的な交感神経と、リラックスしている時などに働く副交感神経があり、両者がバランスを取り合っている。

 この神経のバランスが崩れて、交感神経が優位になると、消化力が低下し胃もたれが起きる。反対に、副交感神経が優位になると、胃酸の分泌が過剰になり、胃の不快な症状が出てくる。

 朝食抜き、運動不足、睡眠不足など、生活習慣の乱れが、自律神経の働きを乱し、胃の不調の原因になる。

 最近は摂取カロリーが減っているのに、そのうちの脂肪の割合は多めという人が少なくない。胃での消化時間は、炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質の順に長くなる。脂っこい食品をとれば、胃もたれしやすくなる。

 「天ぷらやフライなど揚げ物ではなく、加工食品などに含まれる“見えない油脂”の摂取が多くなっている傾向があります。口どけの良いパンなどにも、脂肪が入っています」

 食事の最初に、スープやみそ汁などを少し飲むのがいい。「うまみ成分で唾液が出て、消化作業が始まる合図になります」と本多さん。食後すぐ立ち上がり、仕事を始める人もいるが、「ゆっくりお茶を飲んだり、家庭なら果物を食べたりして、消化を助けることが必要です」。生活にゆとりを持つことも、大切だ。(斉藤勝久)

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