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手術乗り越え再び舞台…十朱幸代さん

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 若い頃から舞台に立ち、結構な頻度で捻挫を繰り返しました。無理を重ねたんですね。長年の蓄積で両足のくるぶしが変形してしまいました。寝ていてもズキンズキン痛むようになり、手術に踏み切りました。5年前のことです。

 腰の骨を取って足首に接ぐ11時間の大手術でした。1か月空け、もう片方の足も同じように手術しました。半年間の車いす生活で下半身の筋力はすっかり落ちてしまいました。「仕事に戻れるのかな」と不安になりましたが、さらに1年休養し、リハビリに励みました。だから今、再び舞台に立てるようになったのが、すごくうれしいです。

 女優業は本当に面白い。毎回違う人を演じ、色んな方と共演できる。「これでいい」という到達点はなく、「まだまだうまくできる」と向上心が続く。何年やっても飽きません。この年になって、ますますそう感じます。

 ここに来て私生活も変化してきました。高校時代の旧友と頻繁に会うようになったのです。お互い、仕事や子育てに忙しく、なかなか会えなかったのですが、自由な時間ができてきたんでしょうね。友達は多いほどいいなと思います。

 年を取ると、どうしても引っ込み思案になりがち。一人で籠もらず、社会とつながりを保つことが大切ではないでしょうか。たまにはお芝居でも見に出かけて、刺激を受けるのもいいと思いますよ。(聞き手・小林直貴、写真・武藤要)

 女優。1942年、東京・日本橋生まれ。58年、NHKドラマ「バス通り裏」で本格デビュー。テレビ、映画、舞台と幅広く活躍し、2003年に紫綬褒章、13年に旭日小綬章。11月に朗読劇「華岡青洲の妻」に出演予定(東京・三越劇場など)。

 (2015年10月27日 読売新聞夕刊掲載)

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