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胃もたれ解消

元気なう

(2)動きを良くする新薬

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 胃のいろいろな不調が、「機能性ディスペプシア」という新しい病名でくくられるようになった。食事をするとすぐ、おなかがいっぱいになる「早期満腹感」も、胃の運動機能がうまく働かないことが原因だ。

 「人間の胃は、正確に言うと二つある。食べた物を受け入れるため、最初の部分(上部)が膨らみ、食道からきた物を貯留する。この部分が膨らまなかったり、緩まなかったりすると、すぐおなかいっぱいになり、食べられなくなってしまう」。北里大学医学部外科学専任講師の山下継史けいしさんはこう説明する。

 胃もたれは、食べた物が消化されずに胃に残っていると感じる症状だ。「食後に上部の胃が緩んでくると、食べ物は次の部位に下りてきて消化される。波打つように動くぜん動運動に伴い、消化物をおかゆ状態にして腸に送り出す。この動きが悪く、消化物が胃に長くとどまると胃もたれになります」と山下さん。

 機能性ディスペプシアの新薬は、胃の神経細胞の末端で胃の運動機能を助ける神経伝達物質の働きを増大させる。

 食べ物を消化するため、強い酸性の胃酸が胃壁から分泌されている。胃酸は塩酸で構成され、細菌やウイルスを殺菌してくれるが、胃酸に過敏な人は、胃の知覚過敏で「胃痛」になることが多い。若いうちは、胃酸などから胃粘膜を保護する粘液が十分に分泌される。しかし、加齢や慢性炎症で、粘液を分泌する胃粘膜が萎縮すると、粘液が少なくなり、胃の知覚過敏に影響する可能性も高い。

 「胃液の分泌量が多い胃酸過多の人は、かなり胃痛に苦しんでいる。胃酸分泌抑制薬で、胃痛を抑えることができます」

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