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いきいき快適生活

介護・シニア

読売新聞社賞 桶谷敦さん 享年75歳(宮城県石巻市)…ニューエルダーシチズン大賞(3)

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島の魅力 子どもに伝える

子どもたちから届いた手紙を前に、活動を振り返る桶谷さん(2日、宮城県石巻市・網地島で)

 宮城県・牡鹿半島沖の網地あじ島。人口約390人で高齢化率は71%に達し、子どもはほとんどいない。

 表彰式の2日後、急逝した桶谷(おけや)さんは、その島の海岸に、毎夏、仙台市内の児童養護施設の子どもたちを招き、自然体験をする「網地島ふるさと楽好がっこう」を開いてきた。

 2007年から始め、参加者は延べ500人を超えた。今年も38人が訪れ、3日間、漁を見学し、海水浴やシーカヤックを楽しんだ。

 島で生まれ育ち、25歳まで過ごした。貨物船の船員や工場勤務を経て、島に戻ったのは13年前。高齢化が進む島で04年、島おこしグループ「あじ朗志組」を結成。草刈りや植林などの活動のほか、芋煮会や花見などを企画してきた。

 自然豊かな島には、大勢の親子連れが野外体験に訪れていた。その姿を見るうち、親と離れて暮らす子どもたちを招待することを発案。児童養護施設を訪ねて企画を持ちかけ、4施設を順番に招くようになった。

 11年の東日本大震災では、砂浜はがれきで埋め尽くされた。その年の開催を断念したが、子どもたちから「きれいな海を取り戻して」と励ましの手紙が届いた。子どもたちが素足で歩ける浜辺を取り戻し、翌年、再開にこぎつけた。

 「島民の幸せのためにも、子どもの声を届け続けたい」と笑顔で話していた。

 一緒に活動してきた推薦者の佐藤浩也こうやさん(51)は、「多くの人をひきつける人だった。遺志を引き継いでいきたい」と惜しんだ。(野口博文)

 桶谷さんは16日、急病のため亡くなりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

第15回ニューエルダーシチズン大賞 入賞者

・読売新聞社賞 桶谷敦さん 享年75歳(宮城県石巻市)…ニューエルダーシチズン大賞(3)

大賞 若宮正子さん 80歳(神奈川県藤沢市)…ニューエルダーシチズン大賞(2)

新しいこと常に学ぶ…ニューエルダーシチズン大賞(1)

 

⇒審査員長・日野原重明さんのブログ「日野原重明の100歳からの人生」はこちら

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