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「見つかりにくい」大腸がん特集…こんな症状には注意

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◆毎年の検診が大切

(図5)BS日テレ「深層NEWSより」

大腸がん検診は、自治体だと40歳以上になると受けられます。

具体的には、便の中に血が混じっているかどうかを調べる便潜血検査という方法を使っています。検診の日およびその前日に出た便の表面をこすり、容器の中に入れて病院に持っていく「2回法」が主流です。病院ではこれを調べて、便の中に血液があるかどうかを判断します。便の中に血が混じっていて陽性の結果が出れば、精密検査を受けることになります。

大腸がんができているのに、便潜血が陽性にならない人も14%~15%ほどいらっしゃいます。ただ、その時に見つからなくても、1年に1回、大腸がん検診を繰り返して受けていれば、次には見つかります。がんが見落とされていたとしても、1年ではそれほど急速に悪くはなりませんから、定期的に検診を受けることが大事なのです。

便潜血検査で陽性だった場合は、大腸の内視鏡検査、いわゆる大腸カメラか、おしりからバリウムを入れて検査する注腸検査の2種類の精密検査から選択をすることになります。

内視鏡検査の場合は、下剤を飲んで腸をきれいにしてから、肛門からカメラを入れて、腸の中を全部見ていく検査です。この検査が便利な点は、その場である程度、ポリープやがんが見えますし、そういう病変があれば、細胞をとってきて、良性か悪性か、つまりがんかどうかを判断できることです。

バリウム注腸検査は、同じように下剤を飲んで腸をきれいにした後、お尻からバリウムを入れて腸全体を映し出します。

内視鏡検査の場合は、多少、技術が必要で、慣れた先生が行った方がいいのに対し、バリウムの場合は、もう少し簡単にできます。

また、病変が非常に小さく、平らだと、注腸検査では見つけにくいので、内視鏡検査の方がいいと思います。病変がある程度の大きさであれば、注腸検査でも十分に発見できます。

残念ながら、血液検査では早期に大腸がんを見つけられませんから、肛門からカメラやバリウムを入れるのに抵抗を感じるという方も、ご自分の健康のためと思って、検査を受けていただきたいと思います。費用は病院によって多少異なりますが、大腸内視鏡検査だと6000円から2万円程度、注腸検査だと4000円か5000円ぐらいです。いずれも、保険が効きます。かつては大腸内視鏡検査で違和感を強く感じた人もいらっしゃったのですが、現在は検査機器も、医師の技術も向上していますので、不快感は相当に減ったと思います。便潜血検査で陽性ということであれば、ぜひ、大腸内視鏡検査を受けた方がいいでしょう。

大腸カメラによる検査の頻度は、以前にポリープがあって内視鏡で切除したり、大腸がんの手術をしたりした人で、病気がなにもない場合には、2年に1回ぐらいで結構です。ポリープや大腸がんの経験がなく、異常もない人は、毎年の便潜血検査をしっかり続けてください。

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