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オトコのコト 医師・小堀善友ブログ

妊娠・育児・性の悩み

となりのトトロは“幼児虐待”? そんなまさか、米国では…

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 世のお父さんの役割として、「子供を風呂に入れてあげる」ということがあるかと思います。かくいう私も、子供をかわりばんこに風呂に入れてあげて、一緒に湯船につかったということがかつてはありました。

 現在住んでいるアメリカの家は、バスタブがそんなに広くはないので、子供と一緒に風呂に入ることはなくなりましたが…。

 しかし、アメリカでは子供と一緒に風呂に入るということが虐待につながってしまうので注意が必要ということを先日知人より聞かされました。4歳以上の子供(とくに女児)とは、一緒に風呂に入ってはいけないというのです。だから、となりのトトロでサツキとメイがお父さんと一緒にお風呂に入っている場面は虐待として通報されてしまう、というのだから驚いてしまいました。

 そんなまさか、と思い調べてみると、なんと日本国総領事館のホームページにたくさんの事例が書かれていました。

 たとえば、「某日、幼稚園に通う少女が、父親と一緒にお風呂に入るのがいやだと幼稚園の作文に書いた」ことが分かったら――。

 何と「幼稚園の先生が、児童虐待(性的暴力)容疑者として父親を州政府の児童保護局に通報して、活動調査が行われた」なんてことになってしまうのです。

 また、「某日、乳児をお風呂に入れている写真を近所のドラッグストアに現像に出した」ところ――。

 「ドラッグストアが児童に対する虐待容疑で児童保護局に通報し、児童虐待(性的虐待)容疑で調査活動が行われ」てしまうのです。

 不謹慎ですがちょっと笑ってしまったのは、「某日、幼児がいる邦人夫婦が米国人ベビーシッターを雇って、夜、会食に出かけた」ところ――。

 「ベビーシッターが、乳児のおむつを替える際にお尻の蒙古もうこ班を見つけて、児童虐待と勘違いし、州の児童保護局に通報したため、子供が収容されそうになった」なんて、当事者としては絶対に笑えないような事例もありました。

 日本とアメリカの文化の違いを認めざるを得ないなあ、と思いました。

 となると、しずかちゃんの入浴シーン「キャー、のび太さんエッチー」とか、はたまたワカメちゃんのパンツでさえアメリカではNGなんだろうと思うと、複雑な気持ちになりますね。

 しかし、イタリア人の知り合いはフェイスブックに娘さんの裸を出していたのだけどあれはOKだったのか? 先輩の奥さんが中国人なのですが、子供にオムツをしないで金太郎みたいな腹掛けを着けただけでちんちん丸見えだったのだけど、セーフなのか?

 いろんな文化があるから、世界は面白いです。

 
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オトコのコト_小堀善友顔120px20150821

小堀善友 (こぼり よしとも)

泌尿器科医 埼玉県生まれ

2001年金沢大学医学部卒、09年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科勤務。14年9月から米国イリノイ大学シカゴ校に招請研究員として留学。専門分野は男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症。詳しくはこちら
主な著書は『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)。詳細はこちら

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3件 のコメント

文化というよりも別の側面が

タッカー

アメリカでは連れ子同士の結婚の割合が多い事や児童性愛?が多いので未然の犯罪を防ぐために法律をもうけているわけです。親による性的虐待の告白はよく聞...

アメリカでは連れ子同士の結婚の割合が多い事や児童性愛?が多いので未然の犯罪を防ぐために法律をもうけているわけです。親による性的虐待の告白はよく聞くことです、いつぞや女優も告白していましたしカトリック神父による虐待なんかはニュースで流れてましたし。

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100個のスタンダード

風習習慣法律

そうですね。国によっての違いや州によって居住ブロックによって、曜日や時間帯によっての違いにとまどう事が沢山ありますよね。これの種類と組み合わせと...

そうですね。国によっての違いや州によって居住ブロックによって、曜日や時間帯によっての違いにとまどう事が沢山ありますよね。これの種類と組み合わせと順列とかあるのでそのスタンダードの数って星の数ほどに増えるからやっかいです。

少なくとも100個くらいのスタンダードを持って、移動した土地の風習や法律に馴染まないと「日本から出たくなくなる」と思います。

海外のある地域では、屋外で自分の子供のおしりをペンッとしただけでポリス呼ばれる地域もあるし、ほんとうに戸惑います。

地元警察から委託された民間企業相手か、地元警察相手か州警察相手かでも違うし、入国管理官相手か税関管理官相手か検疫管理官相手かでも違います。

すごいのは日本の国際空港なら「あらら」くらいで済む事でも海外では国際空港閉鎖とか大事になった事例も知ってます。中に居る人は外へ出られないし、外からは入れないし、飛行機は旋回で降りられないしですごかったらしいです。

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もともとピューリタンの国ですから

みか

ははは、アメリカ人が、公の場もしくはまっとうな家庭や学校などにおいて、下半身関係に対する神経質な反応をするのは、有名な話です。だから、たとえば、...

ははは、アメリカ人が、公の場もしくはまっとうな家庭や学校などにおいて、下半身関係に対する神経質な反応をするのは、有名な話です。
だから、たとえば、日本から『桃太郎』の絵本を持っていって、幼稚園や学校で見せようとすると、桃太郎が生まれたシーンは見せるわけにいかないのです。
だって、ピューリタンの国ですから。
その分、ジョークやコメディの世界では、痛烈な社会批判のためや、仲間内での親密さを確認しあうために、シモ関係のネタを持ち出すことが、行われるのです。
こういう場では、タブーをやぶってなんぼですから。

以前、アメリカから来日した教養ある女性を観光地に案内していて、たまたま『金の○○○』をジョークの効いた縁起物として売っているショップを見かけたので、『あ、あれはですね、もともと言葉遊びで……』と説明したところ、そっぽをむいて『なんにもきこえていません』という顔をされました。
そうです、『不適切なことはきこえていないことにする』というのが、アメリカ人の教養ある人々の取る態度なのです。
シモ関係は、話題にしちゃいけないのです。

ちなみに、ラテン系のカトリックの国では、だいたい、ローマ帝国の裸体観を受け継いでますから、フランスあたりなら、桃太郎の絵本を学校で見せても、大丈夫らしいです。
イタリアなんかも、街中のあちこちに、裸体像が建ってますしね。
今更、子供の裸なんかで、神経質になったりしないんじゃないでしょうか。

でも、そんな国でも、『なんで、お風呂で子供の目の前で大人が裸にならなくちゃいけないの?』というのは、理解されづらいことでしょう。
それと、話がとびますが、日本の祭りでみかける白いフンドシ、あれは、ラテン系文化の人々にも、理解してもらいにくいようです。
なんか、セクシャルなもんだと思って、笑えてしまうようです。

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