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宋美玄のママライフ実況中継

コラム

女性にとって「ED」や「早漏」より迷惑なもの

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地元のお祭りではっぴを貸してもらった娘

 妊娠8か月、28週に入りました。かなりおなかが大きくなってきて、腰は痛いし、夜はどちらを向いても軽い呼吸困難でなかなか寝付けません。妊娠初期の超音波では影も形もなかった子宮筋腫が膀胱ぼうこうの上あたりに出来てきて、3センチくらいなのですが時々きゅーっと痛みます。

 そんな中、先週、幼稚園の親子遠足がありました。体調に自信はなかったのですが、娘があまりにも楽しみにしていたのでなんとか参加しました。水族館に行き、娘はとてもはしゃいでいたので参加してよかったなあと思いましたが、帰りのバスで寝てしまっておんぶさせられ、骨がギシギシいっていました。子育てしながらの妊娠はつらいですね。たくさん産んでいらっしゃる方はすごいなあと思います。

『オトコの「性」活習慣病』が面白い!

 さて、こちらのヨミドクターの人気連載、「オトコのコト」を執筆されている小堀善友先生が新刊を出されました。小堀先生は男性性機能を専門にされていて、子供を授かりたい患者さんを多く診察なさっています。医師としては私と同期にあたり、性関係の学会や雑誌の対談などでよくご一緒する仲です。4人の息子さんがいらっしゃって、ご本人はかなりヒゲが豊か、というオトコらしいというかオトコくさい感じの面白いドクターです。

 今回出された新刊は、『泌尿器科医が教える オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)というもので、EDや射精障害、男性ホルモンのことなどがとても分かりやすく、また面白く書かれています。EDは年齢とともに起こるので仕方がないと思っている方も多いと思いますが、メタボリックシンドロームや糖尿病などのせいで血管がやられていって起こっているケースも多いため、勃起機能は健康のバロメータという側面もあるというお話や、EDはバイアグラなどのPDE5阻害薬で8、9割が改善し、それらの勃起治療薬は血管を広げる作用であるため「心臓にもいい薬」であることなど、知っているようで知らなかったEDについての実用的な知識がいっぱいです。

女性にとって迷惑な「遅漏」「膣内射精障害」の原因は?

 また、小堀先生が常日頃おっしゃっている「床オナ禁止」についても詳しく書かれています。男性が気にしている射精障害といえば早漏で、「持ちが悪い」=男として格好悪いと思っている人も多いと思いますが、実はそれよりも女性にとって迷惑なのは「遅漏」「ちつ内射精障害」です。疲れてしまって性反応(エッチな気持ちや刺激による身体の反応。「れる」だけではない)も収まってしまい、ヒリヒリしてきてもセックスが終わらないという状況は女性にとってもつらいです。本当に。その原因の一つとして小堀先生がおっしゃっているのは「床オナ」をはじめとした不適切なマスターベーションです。床オナというのは床にうつぶせになって亀頭を床にこすりつけるようにするマスターベーションの方法ですが、膣内に挿入した時とかけ離れた感触で射精に至ることを身体が学習してしまうと、生身の女性とのセックスで射精できなくなり、不妊の原因となっているカップルも少なくないそうです(確かに私もよくききます)。

 他にも「AVを見ながらでないと射精できない」「相手の顔を見ながらでは射精できない」など、心理的な原因の射精障害が紹介されていたり、妊娠を望むカップルが試すことの多い「タイミング法」は、男性側が「今日お願いね」というプレッシャーで勃起しづらくなること(不妊を理由にタイミング法を始めたカップルの35%が勃起障害ないし射精障害になったという調査もあるそうです)などいろいろな男性性機能障害が紹介されていたりして興味深いです。小堀先生は、治療には女性側の理解が必要であること、女性が思っているより男性は繊細であることを熱く書かれています。

小堀先生に質問!「男の沽券問題」どう解決?

 そこで私から一つ小堀先生に伺いたいことがあります。私は職業柄とプライベートで女性側の話を聞く機会が多いのですが、妊娠を望むカップルで必ずしも男性側が検査や治療に協力的でないという話を非常によくききます。不妊の原因が女性側にばかりあるものではない、ということはかなり啓発されてきたことだと思いますが、協力的でない男性側の理由は必ずしも自分に原因がないと思っているからではなく、むしろその逆のことも多いようです。「検査して精子がないと言われたら受け止める自信がない」「勃起障害で受診するなんて」という、「男の沽券こけんに関わる」という気持ちです。

 おそらく多くの女性は、もし自分が排卵していないということが分かっても女性としてのアイデンティティがゆらぐということにまではならないと思いますし、男性がペニスの大きさや勃起力、精子が健康かどうかということに男としての価値を見いだしていること、逆にコンプレックスを発生させていることにはピンとこない部分も大きいと思います。長い間、夫が精液検査を受けてくれない、勃起・射精障害をどこにも相談してくれない、その結果、時間が過ぎ、女性側が高齢不妊になってしまったという例は私が臨床やプライベートで見聞きするだけでも多数あります。それは「男は繊細だから」「理解してほしい」では解決できないし、人生に関わる大きな問題だと思うのです。ぜひ小堀先生にはそういった男性やそのパートナーはどうすればいいか教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 とっても面白い本なので、ぜひ皆さん読んでください!

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宋 美玄(そん・みひょん)

産婦人科医、医学博士。

1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)など。詳しくはこちら

このブログが本になりました。「内診台から覗いた高齢出産の真実」(中央公論新社、税別740円)。

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9件 のコメント

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男の沽券に関わる

自分が検査に行かなかったり治療に協力しなかったりすることで、妻が石女だと周囲から噂されたり侮辱されたり不妊の不安を一人で背負い込むことにはどのよ...

自分が検査に行かなかったり治療に協力しなかったりすることで、妻が石女だと周囲から噂されたり侮辱されたり不妊の不安を一人で背負い込むことにはどのように考えているのだろう。
何も考えていないのだろうけど。

か弱い女性を一人矢面に立たせておきながら、自分ひとり安全なところで無関係なふりをする方がよほど「男の沽券丸潰れ」だと思うけれど。

結婚して子供が出来ないと、夫側の親族から「三年子の無き女は去れ」などと離婚を迫られる人も未だにいる。

酷い話だが仕方のない一面もある。
子供を持つことが第一優先で、その原因が相手にあるならば、離婚して他の相手を探したくなるというものだ。
同様に、不妊の原因が夫にあり妻の考えが子供第一優先であるならば、妻は夫に離婚を求める権利がある。

男と違って女には妊娠の時間制限がある。
早く離婚してやるのが誠意と言うものだ。

ずるずると検査に行かない男性は卑怯で卑劣だ。
男の沽券などと笑わせる。

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男の沽券

女性の多くは、男がぺニスや精子を自分の男性性の象徴として考えている事は理解できないのでしょうね。 でも、オッパイがとても小さかったり、髪の毛を失...

女性の多くは、男がぺニスや精子を自分の男性性の象徴として考えている事は理解できないのでしょうね。
でも、オッパイがとても小さかったり、髪の毛を失ってしまったりしたら、またセックスの相手が全然気持ちよく無さそうだったら、自身の女性性にコンプレックスを持つ気持ちが理解できる人は居るのではないですか?それと同じようなものだと思います。
その男としてのアイデンティティーを失う危険がある検査は受けたくないのは当然です。女性におっぱいや髪の毛を失うかも知れない検査を子作りのために受けろと言うようなものです。一番恐ろしいのは、検査を受けても、自分のせいで子供が出来ない事が判明するだけという事です。もし駄目でも治療や何らかの手段で子供ができるという救いがないと中々踏み込めるものではないでしょう。

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辛いです。

ホニョ

15年付き合ってる彼がいます。彼はバツ1・子供3人・孫5人います。 そんな私は38歳、一度も結婚した事はなく、赤ちゃんも授かった事もないです。彼...

15年付き合ってる彼がいます。彼はバツ1・子供3人・孫5人います。
そんな私は38歳、一度も結婚した事はなく、赤ちゃんも授かった事もないです。彼との将来の夢ばかり見てきました。が、しかし、この7〜8年彼とはセックスレス、もち赤ちゃんは出来ない、結婚も夢で終わる…。と悩んでいます。
酷いパニック障害にもなってしまって、私の人生も終わるの近いかも…と毎日が辛いです。
色んな意味でも彼と愛し合いたいのに、今は会話すらありません。何の為に私と一緒に住んでるのかも分からなくなります。

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