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予防医学研究者・石川善樹の「続けたくなる健康法」

コラム

パソコン壊れたら、脳が活性化した?

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 こんにちは。

 予防医学研究者の石川です。

 今回は、「パソコンが壊れて人生が変わった」という話をさせてください。

 8月初旬のことですが、いつものようにパソコンと向き合っていたら、うっかり水をこぼしてしまいました。すぐにドライヤーで乾かしたので、「なんとか大丈夫かな!?」と期待を込めて動かしてみたものの、うんともすんとも反応しません。

 もう何年も愛用していたパソコンだったので、とても残念な気持ちになりましたが、仕方なく買い替えることにしたのです。すると、みなさまもご経験があると思いますが、パソコンを買うと、色々な設定をしなければなりません。

 とくにコンピューターは、日進月歩の世界です。ほんの数年前までは最先端だった私のパソコンも、今やとんでもない時代遅れになっていました。新しいパソコンの見慣れぬ新機能に悪戦苦闘しながら、「なんでこんなに面倒くさいのだろう…」と、夏の暑さも相まってイライラが募ってきました。

 同時に、「パソコンの設定ぐらいでイライラしてしまうほど自分は小さい人間なのか…」ということに気が付き、情けない気持ちになったのです。

 すると、ふとこんな考えが頭に浮かんできました。

 「そもそも自分は、このパソコンで何をしたいんだっけ!?」

 いったんパソコンを脇に置き、普段自分はパソコンで何をしているのか、書き出してみることにしました。たとえば、「文章を書く」「メールをする」「情報を収集する」などと書き出した後、「さて本当に自分はこれらの行為をパソコンでしたいのだろうか?」と改めて振り返ってみたのです。

 普段はそんな風に考えてみたことはなかったのですが、よくよく自分と向き合ってみたら、たとえばメールひとつとっても、ただ来たメールに反応しているだけで、本当に大事にすべき人たちときちんとコミュニケーションできていないことに気が付きます。

 さらに大きな気づきは、「そもそも自分はパソコンと向き合って一日を過ごしたいわけじゃない!」ということでした。

 わたしたち研究者は、新しいアイデアを考えるのが仕事です。そのためには、椅子に座ってじっとパソコンをにらむのではなく、例えば散歩をしながら考えると、発想がより豊かになることを経験的に知っています。

 そういう意味で言うと、「最近は歩いてないな…」とつくづく反省したのです。善は急げといいますが、さっそくその日から私は、パソコンを閉じて歩くようにしたのです。今年の夏はとくに暑かったですが、それでも街をズンズンと歩いてみると、やはり脳が活性化するのか、いろいろな発想が浮かんできたのです! 

 …こうして私は、パソコンが壊れたことで自分の生活を見直すことになり、すっかり歩くことが日課になりました。

 人というのは、思わぬことがきっかけで変わるものですね。みなさまは、どのような夏を過ごされたでしょうか!? ぜひ何か気づきがあれば、教えてください!

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予防医学研究者・石川善樹の『続けたくなる健康法』_顔120px

石川善樹(いしかわ よしき)

 予防医学研究者・医学博士。(株)Campus for H共同創業者。1981年 広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学にて博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と共同研究を行う。専門分野は予防医学、行動科学、機械創造学、マーケティング等。

 著書に「疲れない脳をつくる生活習慣」(プレジデント社)など。最新刊「ノーリバウンド・ダイエット」(なとみみわさんとの共著、法研)が2017年1月19日に発売。

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