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予防医学研究者・石川善樹の「続けたくなる健康法」

コラム

つながりを大切にするとは?

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 こんにちは。

 予防医学研究者の石川です。

 実は最近、思い悩んでいることがあり、今回はそのお話をさせてください。

 それは「つながり」に関することです。

 私はもともと、広島県の小さな島で生まれ育ったのですが、今は東京という大都会で過ごしています。当然、地縁などなく、ゼロからつながりを作っていかなければなりません。

 今は30代ということもあり、毎日仕事に忙しくしていますが、ふとした瞬間に、「こんなに仕事に流されていて、大切な人を大事にできているのだろうか?」と疑問に思うことがあるのです。

 そして、昨夜はたまたま時間がぽっかりとできたので、地元のカフェに行き、コーヒーを飲みながら、改めて自分の人間関係について振り返りの時間をもちました。

 すると、ありがたいことに、田舎から出てきた私のような人間でも、多くの方々とご縁ができていることに気が付きました。一方で、そのほとんどの方々とは、きちんと交流を育めていないことも再認識し、いたく反省した次第です。

 あらためて日本の状況をみると、最近は人と人とのつきあいが、どんどん薄くなってきているように感じます。実際にデータを見てみると「日本は血縁以外に頼れる近所の人や友人がいる割合が最も低く、国際的にみて社会的孤立が進んでいる」(高齢社会白書より)ことが明らかになっています。

 少し歴史を振り返ると、結核などの感染症が死因の大半を占めていた19世紀までは「衛生」、20世紀になると「栄養・運動・休養」が健康づくりのキーワードでした。そして、心臓病やがんなどの慢性疾患、精神疾患が重大な健康問題となっている21世紀の今、「つながり」が重要なテーマになってきたのです。そのことを歴史的な経緯も含めて示したのが、下記の動画になります。

 参考動画:「なにが私たちの寿命をもっとも延ばすのか?!」

 例えば、「長生きの秘訣」を調べた英国の研究では「つながりがあること」は「太り過ぎない」「体を動かす」「お酒を飲みすぎない」「たばこを吸わない」よりも、健康に影響があると報告されています。

 私たちが「つながり」を意識するのは、危機に陥ったとき、病気で入院したときだと思います。皆さん自分自身を振り返っていただきたいのですが、もし1ヶ月間入院したとしたときに、2回3回と足を運んでくれる人って、どれぐらいいると思いますか。

 逆に言うと1ヶ月入院している友達がいた時に、2度3度と足を運びたい友達がどれだけいるかってことなのですが、以前入院していた私の友人には、1ヶ月間で2度3度と足を運んだ友人が300人もいたんです。すごいですね。人との「つながり」をつくる天才です。

 さて、せっかくのブログなので、ぜひ皆様からお知恵を拝借させてください。

 「ご縁を大事にする」というのは頭ではわかっていても、たとえば身近な人ほどついついないがしろにしてしまったり、そういうこともあるかと思います。これまでのご経験で、「ご縁との向き合い方」に関して、後悔されていることや、あるいは何かヒントのようなものがありましたら、ぜひ教えていただけるとうれしいです。

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予防医学研究者・石川善樹の『続けたくなる健康法』_顔120px

石川善樹(いしかわ よしき)

 予防医学研究者・医学博士。(株)Campus for H共同創業者。1981年 広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学にて博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と共同研究を行う。専門分野は予防医学、行動科学、機械創造学、マーケティング等。

 著書に「疲れない脳をつくる生活習慣」(プレジデント社)など。最新刊「ノーリバウンド・ダイエット」(なとみみわさんとの共著、法研)が2017年1月19日に発売。

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6件 のコメント

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人とのつながりは喜びの源

知源育の父

2つの記事を読ませていただきました。素直な人柄が感じられ好感を持ちました。わたしも人々の関係が稀薄になっていることに憂慮しています。昔は研究室に...

2つの記事を読ませていただきました。素直な人柄が感じられ好感を持ちました。わたしも人々の関係が稀薄になっていることに憂慮しています。昔は研究室にこもっている自分でしたが,今は自分が育てて来た知源育というメソッドを使って様々な力を伸ばしています。その1つが人々を支援し,成長を助ける力量です。今アメリカに住んでいるというせいもあり,初対面の人に話しやすいということもありますが,あらゆる人たちに声をかけ,友だちをどんどん作っています。還暦を越えた自分が,中学生であれ,80代の老人であれ,相手の波長に合わせて親しくなり,交流を始めます。煙たがる人,お宅的な人もいて,抵抗があることも事実ですが,大方の人はその人の関心を持っていることに触れると結構のって来てくれ,話が弾み,結果として自分の生活が豊かになっていることに気づきます。深い喜びは人間関係にあります。

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声を掛ければ、人は集まる

めざめたじいさん

 5年前まで、小さな幼稚園を経営していたので、多くの人との接触がありました。 楽しい人、明るい人、気さくな人、気むずかしい人、怒りやすい人、人格...

 5年前まで、小さな幼稚園を経営していたので、多くの人との接触がありました。
 楽しい人、明るい人、気さくな人、気むずかしい人、怒りやすい人、人格高潔な人・・など。すべての人に信頼されることはとても大変でした。
 悩み事抱えた人は顔に表れます。「どうかなさいましたか」の一言が大事だという信念で、声を掛けました。
 母親の多くは「乳がんの疑い」と診断され、不安に思っていました。幸か不幸か、園長も乳がんの手術を受け、ひだり乳房を切除していたのです。
 当時の経験をはなし、励ますことが出来ました。

 辞職したあとも、多くの人が我が家に尋ねてきます。ならば、いっそサロンの日を決めて、都合のつく人が集まればよいと考えました。
 月一回のサロンは、狭いマンションに入りきれないほど集まります。互いの無事と、健康を確認し、食事をとります。毎月20人ほどの人が集まり幸せ一杯の時をすごしています。

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コメントの投稿ありがとうございます

石川善樹

>睡眠不足さんたしかに、ネット上でのたわいないやりとりでも、ご縁を大事にするということですね。どうも、ご縁やつながりを大げさにとらえていた自分を...

>睡眠不足さん
たしかに、ネット上でのたわいないやりとりでも、ご縁を大事にするということ
ですね。
どうも、ご縁やつながりを大げさにとらえていた自分を反省しました。
教えていただき、ありがとうございます!

>セントポーリアさん
とても素敵なお話をしていただき、ありがとうございます。
たしかに、遠くにいて会えないからこそ、心の結びつきが強くなることもありま
すね。
私も、ふと遠くにいってしまった友人のことを思い出し、連絡を取ってみようと
思いました。

>なな しぐれさん
話す=放す、というのはすばらしいですね。
私はどうも、相手の気持ちを察したり、ただ寄り添うことが苦手なので
ぜひまた秘訣を教えていただけるとありがたいです。

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