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群大術後死、遺族に聞き取りへ…調査委「医師の説明検証」

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記者会見する上田委員長(30日午後、東京都千代田区で)

 「調査委員にぜひ事実を話したい」――。群馬大学病院(前橋市)で手術後に患者が相次ぎ死亡した問題を検証する新たな医療事故調査委員会の初会合が開かれた30日、遺族は期待と不安をにじませながら、調査委への望みを語った。

 東京都内のホテルで行われた記者会見で、上田裕一委員長は、遺族に対する聞き取りを行う方針を表明。これまでの調査では、遺族への本格的な聞き取りをしておらず、上田委員長は「医師の説明を家族がどう受け取ったのか検証が必要だ」とした。

 腹腔ふくくう鏡手術後に当時60歳代の母親を亡くした女性は「ぜひ私たちの話を聞いてほしい。調査には前向きに協力したい」と、委員会の方針を歓迎する。女性は「医師の説明では、腹腔鏡以外に手術の選択肢がないかのようだった。委員会には、遺族の話も聞いた上で判断してもらいたい」と語った。

 また上田委員長は「病院側から30の死亡症例が示された。関係者も多く、看護師や麻酔科医などにも聞き取りをしたい」と話し、これまでの調査にとらわれず、幅広く検証する決意を表明した。

 これに対し、2007年に当時70歳代の母親を亡くした男性は、「いまだに母がなぜ亡くなったのか分からない。きちんと調査してもらいたい」と訴える。

 胆管がんと診断された母親は、一連の問題を起こした執刀医による肝臓手術を受けた。術後、一人で歩けるまで回復し執刀医からは「もう大丈夫」と説明されたが、手術を受けて9日目に突然死亡した。

 男性は「問題が明らかになった後も、病院からは何も連絡がない。委員会には、遺族の疑問に応える検証をしてもらいたい」と話す。

 開腹手術を受けた別の患者の遺族男性は「調査がどのぐらい進み、結果はいつ頃になるか、遺族はもどかしい思いで待っている。経過報告をしてほしい」と、透明性の高い調査を求めた。

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