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いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ

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体を動かしましょう…それには十分な準備運動が大切

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 「夏の昼間は、暑いので運動不足なります」と訴える方が、たくさんいらっしゃいます。たしかに、今年の夏は記録的な暑さで、日中、外で体を動かすのは控える必要がありました。

 しかし、このところは、朝夕に涼しい風が吹くようになりました。そろそろ、体を動かすチャンスがやってきたようです。それでは、体の調子を整えるためには、何をすればよいのでしょうか? 最も簡単な方法は、朝のラジオ体操です。

 朝のラジオ体操は、健康な体を作るだけでなく、1日をけがなく過ごすためにも大切です。朝、十分に筋肉と関節を動かしておくことで、体の調子を整えることができます。

 朝のラジオ体操には、これ以外にも大切な効果があります。それは、体を温められるからです。体を動かすことで、熱が生み出されます。実は、体の熱を作る最大の生産工場は、筋肉だからです。朝、筋肉を動かしておくと、まるで、体中の関節に潤滑油を差したように、スムーズに動かすことができるようになります。

 決して、息が上がるような激しい運動をする必要はありません。体の関節をゆっくりと動かすことだけで十分です。

 朝、体を動かしておくことで、体調管理ができるわけです。人の体も、車のエンジンも、しっかりと温めてから使わないと、壊れやすくなります。「人間と機械を一緒にするな」と、お叱りになる方もお見えでしょう。

 私も、人の体の仕組みは、機械よりも複雑だと考えています。決して、同じとは考えていません。しかし、精密機械を使って検査をしたり、ものを作ったり、車のエンジンを動かしたりしたときなど、必ず、機械がちゃんと動くかどうか、確認をしておく必要があります。それぞれの歯車が、うまく回り、寸分の狂いもなく動くためには、慣らし運転を繰り返す必要があります。部品一つ一つの温度が安定しないうちは、歯車自体が、うまくかみ合わないことがあります。金属でできた歯車は、温度によって、大きさが変化するからです。すべての歯車が一定の温度になるまで、慣らし運転を続けた後、やっと検査を行ったり、ものを作ったりすることができるようになります。

 人の体も、同じです。体が冷えたままで、急に走ったりすると、筋肉を痛めたり、関節をおかしくしてしまいます。スポーツをされる方であれば、おわかりと思いますが、準備運動をしたときと、しなかったときでは、体の動きに違いが出ます。

 準備運動をちゃんと行ってから、スポーツをした場合は、体がスムーズに動いてくれます。しかし、準備運動をせず、体が冷えたまま動かすと、思い通りに体が動かず、良い成績が出ません。どんな簡単な運動をする場合でも、必ず、準備運動を行い、体を十分に温めてから行うことが重要となります。

 ぜひ、体を動かしましょう、すべての関節をゆっくりと動かしてみましょう。みなさんの毎日が明るく健康で過ごすことができるように、心からお祈りしています。

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いまづ医師の漢方ブログ_顔120

今津嘉宏(いまづ よしひろ)

芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長

藤田保健衛生大学医学部卒業後に慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。国立霞ヶ浦病院外科、東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センター等を経て現職。

日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

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