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国立国際医療研究センター市民公開講座 ~糖尿病の明日を考える~

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[国立国際医療研究センター市民公開講座 ~糖尿病の明日を考える~](6)予防のカギ腸内細菌

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糖尿病研究センター長 植木浩二郎氏

うえき・こうじろう 1987年東京大医学部卒。ハーバード大などを経て2011年、東京大病院糖尿病・代謝内科診療科長。14年より現職。


 2型糖尿病の治療も「よくする」から「治す」への転換期にあります。

 脂肪細胞にはエネルギーを燃やす「褐色脂肪細胞」があり、少ないと糖尿病になりやすいことや、辛み刺激や寒冷刺激がこの細胞を増やし、肥満や糖尿病になりにくくすることなどがわかってきました。

 内臓脂肪から出る様々なホルモンは血糖値や血圧、コレステロールに影響します。体重3キロ、腹囲で3センチ減らせば、これらのホルモンが減り数値は良くなります。減量なしでも同じ効果が得られるよう、ホルモンの研究が進んでいます。

 海外では、食べ物が胃を通らずに小腸に運ばれるようにする肥満手術が糖尿病の治療効果を上げています。体重を減らし血糖を良くするホルモンは腸の下の方から出ます。手術で、このホルモンがたくさん出るようになると考えられています。手術をしなくても同じ効果を出せるようにする研究も進んでいます。

 腸には何兆個もの細菌があり、糖尿病とそうでない人は腸の細菌が随分違うこともわかってきました。腸の細菌を良い細菌に変える薬を飲むことで、糖尿病予防や治療につながると期待されています。


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