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国立国際医療研究センター市民公開講座 ~糖尿病の明日を考える~

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[国立国際医療研究センター市民公開講座 ~糖尿病の明日を考える~](4)なりやすさ体質影響

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代謝疾患研究部長 安田和基氏

やすだ・かずき 1987年東京大医学部卒。米シカゴ大などを経て2000年より現職。12年から早稲田大客員教授を併任。


 糖尿病と体質の関係について話します。病気の原因には、遺伝的なものと、生活習慣などそれ以外のものがあります。糖尿病も、遺伝子の要因が強い場合もあれば、生活習慣が主な原因である場合など様々です。

 体質は、ゲノム(全遺伝情報)で決まります。ゲノムに体の細胞をつくる部品の情報が遺伝子として書き込まれています。ここから情報を読み取り、インスリンなどが作られます。

 ゲノムには個人差があり、糖尿病のなりやすさも異なります。糖尿病になりやすくする遺伝子が2008年頃から、80ぐらい見つかっています。一つひとつは、だいたい1・1倍~1・4倍、糖尿病になりやすくします。こうした遺伝子をたくさん持っていると、リスクは高くなります。ただ、生活習慣に気をつけることでかなり予防できることも研究でわかっています。

 糖尿病の遺伝的な要因については、まだ解明されていないこともたくさんあります。多くの人の血液や組織を保管した「バイオバンク」の役割が期待されています。どういう体質の人が糖尿病になりやすく、どのような生活習慣や薬が良いのか、研究を進めていきたいと考えています。


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