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国立国際医療研究センター市民公開講座 ~糖尿病の明日を考える~

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[国立国際医療研究センター市民公開講座 ~糖尿病の明日を考える~](3)血糖値の調節が肝要

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糖尿病内分泌代謝科 診療科長 梶尾裕氏

かじお・ひろし 1985年東京大医学部卒。虎の門病院などを経て現職。2005年からベトナムバクマイ病院と共同研究を開始。


 糖尿病には、血糖値を下げるホルモン「インスリン」を分泌する膵臓すいぞうβベータ細胞が破壊される1型と、インスリンの分泌や効きが悪くなる2型があります。2型の場合、肥満の尺度のBMI(体格指数)や内臓脂肪が多いと、糖尿病になりやすくなります。

 血糖値が高い状態が続くと、全身の細い血管が傷つき、網膜や腎臓にも悪影響が及び、失明したり透析が必要になったりします。また、神経の障害のために、胃腸の動きや膀胱ぼうこうの働きが悪くなることもあります。大きい血管もダメージを受けます。足の切断につながる壊疽えそ、脳卒中、心臓病の発症リスクが高くなります。最近は大腸がん、肝臓がん、膵臓がんになりやすいことも注目されています。

 過去1~2か月の平均的な血糖状態を示す「ヘモグロビンA1c」が7%以下だと、血管の病気の進行を抑えられます。ただ、治療で低血糖になると不整脈や心電図に異常がみられるようになり、重い低血糖状態が続くと認知症発症の恐れがあります。血糖値のコントロールが重要です。


BMI=Body Mass Index

体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った値。成人では18・5~25未満が正常。

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