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親不在時の危険 話し合う

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けがの対処 電話連絡など

東京都内の女性が、鍵を忘れて家に入れなかった息子のために作った絵本。「息子にとっていい教訓になった」と女性

 まもなく学校が夏休みに入る。親が不在で、子どもだけで過ごす時間が増えると、不測の事態も起きる。近所に頼れる人がいることを確認したり、日頃から家の中の危険について言い聞かせたりすることが大切だ。

 アクサダイレクト生命が昨年、小学生の子どもを持つ首都圏の母親624人に「夏休み中、親が不在の場合、どう乗り切るか」を聞いたところ、「留守番させる」が5割に上った。ただ、親の不在時には子どもにとって、思いがけないトラブルも起きる。

 東京都内の自営業女性(54)の長男は、小学1年の夏休みに、学童保育から帰宅した際、鍵を忘れて家に入れなくなったことがある。1時間半ほど公園で過ごし、女性の帰宅後に帰ってきた。「家で子どもを待っている間心配でした」と女性。

 女性はこの経験をもとに、何かあったら近所の知人を頼ることを教える絵本を手作りした。鍵を忘れた息子が、知り合い宅に行き、電話を借りて親に連絡し、待たせてもらうというストーリー。「親に、臨機応変の対応を褒められるという結末にした。息子には前向きな経験にしてほしかった」と女性。その後、再び鍵を忘れたことがあったが、絵本通りに、行動することができたという。

 警備会社のセコム(東京)で子どもの安全を研究する舟生ふにゅう岳夫さんは「留守番中は、子どもが困ったときに親に連絡できることがまず重要。近所の信用できる人や店、マンションの管理人などに頼むと協力してもらえることも教えておきましょう」と話す。

 「子どもの危険回避研究所」(東京)の横矢真理さんは、オフィスで打ち合わせをしていた相手の女性が、子どもからの電話でパニックに陥る場面に遭ったことがある。留守番中の10歳の息子が、かき氷を作ろうとして、器具の刃で指を切り、血が止まらないという。女性はその場で、近所の知り合いに連絡し、手当てしてもらった。

 「留守番中の危険は様々。でも危険について話すだけでは子どもを萎縮させてしまう。臨機応変に危険に対応できる力を身に付けさせるためにも、日頃から『こういう場合はどうしたらいいと思う?』と子ども自身に考えさせることが大事」と横矢さん。

 危機管理教育研究所(東京)の国崎信江さんは、危険について、子どもに実践的に伝えることを勧める。

 例えば、「電子レンジを使う時は気を付けて」と言うだけでなく、「温めすぎるとラップを外す時にやけどするかもしれないよ」と教える。

 やけどをした際の冷やし方や、痛みが止まらなかったら病院に行かなければならないことも説明する。さらに、親と連絡が付かなかった場合に備え、けがの対応を相談できる自治体の電話番号や、痛みがひどければ救急車を呼ぶことも伝えておく。

 「危険やその対処法は一度に伝えきれない。日頃から折に触れて教えていきたい」と国崎さん。

 子どもが留守番できるか、その対応能力には個人差がある。「何歳だから大丈夫と、一概には言えない。日頃子どもと話したり、他人との対応を観察したりしながら見極めて。最初は短時間の留守番から始めるのがいいでしょう」と国崎さんは話す。

◆留守番の注意点とポイント

 ・親に連絡できるようにしておく

 ・親は定期的に連絡を入れる

 ・留守番中の危険について、日頃から親子でよく話し合っておく

 ・宅配業者の配達がわかっている場合は、あらかじめ子どもに伝えておく

 ・マンションの避難経路を親子で確認しておく

 ・火事になったらすぐに逃げ、「火事です!」と周りの人に知らせる

 ・留守番中によくできたことをほめる

  (舟生さん、横矢さん、国崎さんの話に基づく)

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