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マムシにかまれたら、走ってでも受診を!

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 毒蛇のマムシにかまれたら、走ってでもいち早く医療機関を受診する方が軽症で済むことが、救命救急医らのグループによる全国調査で分かった。

 従来は「走ると毒が全身に回るので安静第一」とされてきたが、グループは「認識を改めてほしい」としている。

 グループは兵庫、福岡などの医師、ヘビの研究者ら6人で、2007年4~10月、全国の救急病院、約9500か所にマムシにかまれた患者の治療実績を尋ねたところ、975例の回答があった。このうち、受診の経緯などがわかった患者178例について分析結果をまとめ、今年、専門誌の電子版に発表した。

 マムシにかまれると、約30分でかまれた部位の腫れがひどくなり、その後徐々に毒が全身に回るとされる。受診するまでに少しでも走った人は21人で、受診までの平均時間は約18分。平均入院期間は5・9日だった。一方、全く走らずに救急車を待つなどした157人は、受診までに約84分かかり、入院期間は8・4日と長かった。腫れの程度も、走った人の方が軽かったという。

 マムシは南西諸島を除く全国各地の水辺や山地に生息。グループによると、年間1000~3000人がかまれ、10人前後が死亡するという。治療は、毒の作用を和らげる薬を注射するのが一般的だ。応急処置としては、かまれた部位より心臓に近い場所を布で縛るなどの方法がある。

 グループの聖マリア病院救命救急センター(福岡県久留米市)の瀧健治医師は「救急車がすぐ来るなら待った方が良いが、時間がかかる場所なら、応急処置の後、走って人里に出て助けを求めるなど、早い受診を試みて」と呼びかける。

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