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茂木健一郎のILOVE脳

yomiDr.記事アーカイブ

「ドッキリ」に引っかかってしまった!

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 いやあ、それにしても、人間、「気付き」が一番大切だと言いながら、なかなか、自分では気づくのが、難しいものですねえ。

 というのも、最近も、こんなことがあったからです。


写真1

 私は、時々、テレビにお邪魔させていただいています。たとえば、4月からは、フジテレビ系列で放送中のお昼の『バイキング』という生放送の番組に、金曜日のレギュラーとして出させていただいているのです(写真1)。

 普段、着るものにはこだわらない私。

 もちろん、そうは言っても、テレビに出るわけですから、どんな服でもいいというわけにはいかない。

 それで、ありがたいことに、テレビ局の方で、「スタイリストさん」をつけてくださっているのです。

 このスタイリストさんの会社には、数年前からお世話になっています。担当の方は何人かいらして、どなたも、私のサイズを把握されていて、いつも、素敵すてきな服を用意してくださるのです。


 さて、私がスタイリストのみなさんにお世話になり始めたのが、数年前のこと。

 その頃、私の体重は80キロを超え、83キロみたいなこともざらにありました。

 それが、皆さんもご存じの通り、東京マラソンに向けての「気合の入ったトレーニング」(笑)によって、一時は73キロを下回り、その後、「ややリバウンド」(笑)をした今でも、75キロ程度と、かつての「デブ」から、「ちょいデブ」にまで痩せるのに成功したことは、みなさんのご存じの通りであります。

 体重が減る、ということは、つまり、「お腹回り」も小さくなるということ。

 毎朝計測している体重と違って、腹回りについては、何センチとか、測っていない、というか、把握していない、というか、把握したくない!!! わけですが、当然、痩せて腹回りが減れば、スタイリストさんが私にご用意くださる服も、変わるわけであります。


体形の変化と服の選択

 「減量」に成功したある日、収録の前の控室で、スタイリストの方が、ニコニコ笑いながら、言うのです。


 「いやあ、茂木さんが痩せてくださったおかげで、やる気が出ます!」
 「えっ、どういうことでしょう?」
 「痩せてくださったので、いろいろな服が試せるというか、選択の幅が広がったので、ありがたいです!」
 「えっ、そうなのですか?!」
 「そうなのです。太っていらっしゃる方は、どうしても、服装が、決まったものになってしまうのですよ」
 「ええっ!?」

 私は、ここで、過去に、そのスタイリストの方がご用意くださった服を、思い出してみたのです。

 いや、別に、幅が狭かったようには思えないのだけれど、いや、ズボンの幅じゃなくて。服の種類が。


 「あのう、やっぱり、太っている人は、着ることができる服が限られてしまうのですか」
 「そうなのです。例えば、石塚英彦さんは、いつも、Tシャツにサスペンダーの姿でしょう」
 「あっ!!!」


 その時、私の脳裏に、あの、石塚さんの素敵な笑顔が浮かんだのです。そして、サスペンダーを着た、あの、魅力的なお姿も。

 そうか、今まで、石塚さんは、自分自身のファッション・センスとして、サスペンダーを愛用されていると思っていたけれども、実は、立派な体形だったから、そうされていたのかっ!


 目からうろこ


 おそらく、私の場合、「はい、あなたは自動的にサスペンダー!!!」というまでの体形ではなかったものの、もし、あれ以上太って、体重がたとえば90キロとかになっていたら、「茂木さん、もう、サスペンダーしかないんですよね」と、スタイリストの方に、いかにも言いにくそうに、しかしきっぱりと「通告」されていたのでありましょう。


 ガーン、そうだったのかっ!


 「親の心子知らず」。じゃなかった、「スタイリストの心出演者知らず」。

写真2

写真3

 いつも、複数の選択肢をご用意くださる、スタイリストの方! (写真2)。本当に、私に合う服をご用意くださる(写真3)。

 私が悪かったです! これからは、いろいろな服をご用意いただけるよう、さらに痩せて、スリムなナイス・ボディを保ちます!

 ありがとう、服装のプロフェッショナルたちよ!!!

 心から、感謝いたします!!!!


細山貴嶺クンは偉い!

 ところで、話はがらりと変わるのですが、日本テレビ系列で放送中の『有吉反省会』で、私は、先日、ついつい、「ドッキリ」に引っかかってしまったのです。

 以前から、テレビの「ドッキリ」を見て、「あんなのに私は絶対に引っかからない」と思っていたのが、見事に引っかかってしまったのです。

 先週末(6月27日土曜日)に私がドッキリに引っかかった回が、放送されたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

 ぼくを引っ掛けたのは、細山貴嶺クン

 日本テレビ系列で放送されている『世界一受けたい授業』の生徒役で何度も出演していた細山クン。

 おなじみの、細山クン。

 当時の彼は、はっきり申し上げて、デブでした。

 ところが、私の目の前に現れた青年は・・・・


 いやあ、引っかかってしまいましたよ。

 そして、みなさん、どんなに太っていても、一念発起すれば、姿を変えることはできるものですねえ。

 細山クン、君は偉い!


 というわけで、私も、スタイリストさんを苦労させないように、精進したいと思います!

 さあ、走るぞ~!!!

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茂木健一郎の I love 脳_profile写真

茂木 健一郎(もぎ けんいちろう)
脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。1962年、東京生まれ。東大大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。クオリア(感覚の持つ質感)をキーワードに脳と心を研究。最先端の科学知識をテレビや講演活動でわかりやすく解説している。主な著書に「脳の中の人生」(中公新書ラクレ)、「脳とクオリア」(日経サイエンス社)、「脳内現象」(NHK出版)、「ひらめき脳」(新潮社)など。

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