文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ボンジュール!パリからの健康便り

コラム

甘い物好きなフランス人、食事と運動で糖尿病予防

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 フランスには糖尿病患者が約400万人以上いるといわれている。そのうちの約7万人は自分が糖尿病とは気づいていない。フランスの糖尿病連盟は、自治体に糖尿病のリスクアセスメントテストの実施を推奨しており、糖尿病予防週間の間、パリのバスチーユ広場などで無料検査を行った。

 糖尿病は1型と2型があり、1型は主に成人前に発症する。2型は成人後に発症することが多いが、知らずに発症しており、発見が遅れやすい。糖尿病は合併症を発症するリスクが高く、早期発見と治療、予防を呼びかけている。

 フランス人はミントやストロベリーなどのシロップを炭酸で割った飲み物やスイーツが好きな人が多い。子供の頃から甘い物を食べる習慣があり、食後のデザートは必ずと言っていいほど食べる。そして現代では運動不足もあり、子供の肥満問題も多い。

 糖尿病だけでなく、様々な病気の予防のため、当たり前のことだがバランスのとれた食事と適度な運動を心がけるように厚生省が呼びかけている。病気をすれば医療費がかかる。だから予防が個人にも国家にとっても重要なのだ。スーパーに並ぶ食品にも添加物の記載が厳しく義務づけられており、今後は栄養価やカロリーなどの記載も義務づけられるだろう。

 私も先日、友人宅で血糖値を測る機会があった。友人が糖尿病で、食事の後で「測ってみる?」と言われた。自分自身で血糖値を測るのは初めてだった。食前の血糖値は測っていなかったが、食後は96mg/dLであった。これは問題のない数値だとは思うが、後でフィガロ誌にのっていた糖尿病リスクテストで自分の状態をチェックしてみると、「甘いものも好きで運動不足。体重も増えてきている。家族歴もあるのでかなり高いリスクがある」との結果だった。

 糖尿病予防として、バランスの取れた食事と1日30分の運動が推奨されているが、この1日30分の運動がなかなか達成できない。ウォーキングをすればすぐに達成できそうなものだが、大気汚染の問題からウォーキングを中止している今は、インドアの運動を心がけなければならない。

 最近は食べる順番に気をつけている。糖分の多い食品を先に食べて血糖値が急激に上がらないように気をつけている。職場のカンティーヌ(食堂)にも「あなたのお皿には何が載っていますか?」といった絵付きのポスターが貼られている。バランスの悪い食品が載っている皿はバツ印、バランスの良いお皿は丸印。まるで幼稚園のようだが、これが案外いい。ビジュアルで目に飛び込んでくると、ハッとして思わず自分のお皿に何が載っているのか確認してしまう。

■ 今週の一句

紫陽花の 咲く庭だれも いなくなり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ボンジュール!パリからの健康便り_古田深雪_顔120px

古田深雪(ふるた みゆき)

1992年渡仏。
1997年より医療通訳として病院勤務。

ボンジュール!パリからの健康便りの一覧を見る

最新記事