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水ぼうそう予防接種の定期化で入院患者が激減―感染研調べ

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 毎年、子供(9歳以下)を中心に100万人が発症し、4,000人が入院、20人が亡くなっていた水ぼうそう(水痘)。しかし、2014年10月に水痘ワクチンが定期接種(国が強く勧める)になったことで、水ぼうそうで入院する子供(0~3歳)が3分の1以下に激減したことが、国立感染症研究所の調査によって分かった。定期化からわずか3カ月の時点のもので、国内の水ぼうそう流行時期を考えると、その効果がさらに大きいことが分かる。詳細は、5月26日発行の月報(病原微生物検出情報=IASR)に掲載されている。


過去10年で最小規模を更新中

 報告した同研究所の森野紗衣子氏らは、2014年9月19日~2015年4月26日に水ぼうそうで入院した人の数を調査。その結果、ワクチンが定期接種になる直前後の2014年9~12月は142人だったのに対し、2015年1~4月は12人に激減。国内の流行時期が冬から春で、夏から秋は感染者が減るため、効果は3分の1減よりももっと大きいことがうかがえる。

 また、水ぼうそうで入院した患者に占める0~3歳の割合も29.6%から8.6%に減少し、逆に20~40歳代の割合が30.3%から40%に増加した。もちろん、この年齢層でも入院患者数自体は43人から29人に減っている。一方で、50歳以上の入院患者数はほとんど変化がなかった(30人から28人)。

 なお、全国の指定された医療機関(小児科約3,000カ所)からの水ぼうそうの報告数(子供のみ)も、定期接種が始まった11月頃から例年よりも減り始め、過去10年で最低を記録している(水ぼうそう 2015 流行・発生報告数の推移)。

 森野氏らは、子供への水痘ワクチンが定期接種になったことで子供が感染しにくくなり、子供の入院減少につながったと考察。一方で、50歳以上が調査の全期間で入院患者の25%を占めたことについては、これまでの調査で50歳以上は9割以上が水ぼうそうの抗体を持っていると報告されていたことなどから、「予想以上に高い割合」としている。

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