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お笑いコンビ 松本ハウス

一病息災

[お笑いコンビ 松本ハウス]統合失調症(6)解散10年「もう一回、一緒にやりたい」

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ハウス加賀谷さん(右)と松本キックさん

 閉鎖病棟で加賀谷は7か月間、入院した。初め1か月間は、24時間監視の一人部屋「保護室」で過ごした。

大部屋に移ってから時々、元の相方がどうしているか考えた。コンビの仕事を突然失った松本は、ピン芸人や俳優で暮らしていた。

 退院後は、実家で引きこもりの生活になった。心の支えは、芸人復帰の夢だけ。かけづらかったが、退院3か月で、松本に電話した。「まあ、のんびりやれよ」と松本は言ってくれた。

 その後、2人は年に何回か電話で話した。しかし、再会までには5年がかかった。加賀谷は髪の毛を伸ばし、体重が30キロも増えていた。解散で迷惑をかけたので、コンビ復活のお願いは言い出せなかった。

 それから間もなく、新薬を飲み始めた。「これまでは人と話していても、水中で話しているような感じでしたが、頭がクリアになり、はっきりと会話できるのがわかりました」。両親も驚くほどの回復ぶりだった。

 芸人復帰を本気で意識した。引きこもり生活から抜け出し、105キロに太った体を元に戻すため、毎日きまじめに5時間歩いた。社会復帰の訓練にと、いくつもアルバイトをした。

 解散から10年の2009年、加賀谷はついに電話で松本に言った。「もう一回、一緒にやりたいんです」

 

 お笑いコンビ 松本(まつもと)ハウス、ハウス加賀谷(かがや)さん(41)・松本キックさん(46)

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