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口臭のもと

元気なう

(3)口内乾燥すると菌増殖

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 鼻や喉の病気でも口臭は起きる。神尾記念病院(東京都千代田区)院長の神尾友信さんによると、鼻がつまると口呼吸になり、口の中が乾燥する。唾液で口の中を浄化していたのが、乾燥することで菌が増殖し、悪臭を放つようになる。

 アレルギーや感染症で鼻炎が起こり、空気の通り道の鼻腔びくうが塞がってしまう。ひどくなると、鼻の粘膜にポリープ(鼻茸はなたけ)ができたり、鼻腔のまわりにある空洞「副鼻腔」にウミがたまったりする。この状態が続くのが慢性副鼻腔炎(蓄のう症)で、ウミも口臭のもとだ。子どもの場合は、鼻腔の奥にあるアデノイドと呼ばれるリンパ組織が大きいと鼻の通気が悪く、普段から口で呼吸するようになり、口臭がきつくなる。

 喉の奥の扁桃へんとうが腫れてつらい思いをした経験は誰しもあるだろう。神尾さんは「扁桃炎も口呼吸が原因の一つ」と指摘する。口呼吸で増えた菌は、口臭の原因だけでなく、疲労などで免疫力が低下した時に扁桃炎を起こす。重症化すると扁桃の周囲にウミがたまって悪臭を放つ。

 治療は投薬のほか、鼻茸は手術で切除し、左右の鼻の穴を隔てる壁「鼻中隔」が曲がり炎症を再発しやすい場合も手術で曲がりを矯正する。アデノイドや扁桃も重症の場合は切除する。

 仙台市で内科クリニックの院長を務める堀田修さんによると、自然な状態で舌の先が上顎についている人が正常だが、前歯の裏側についている人は口呼吸になっているという。鼻呼吸に戻すには、舌の位置を持ち上げる口の体操を1日30回行うと効果的だ。

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